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公開日:2018.03.21

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家づくりの費用は、なぜ予算内に収まらないのか

家づくりの仕事をしていると、お客様の家づくりの予算を聞いたり、見積り金額を調整するなど、「お金」の話は必須となります。

 

おそらくほとんどのお客様は、家づくりにかかる総額が当初の予算よりも増えているのではないかと思います。

 

私も、自邸を建てたときの総額は、予算を2〜3割ほどオーバーしてしまいました。

 

私が見積書を片手に、ヨメに恐る恐る減額のための仕様変更(主に妻の要望にあったキッチンや浴室などの設備機器などハイグレードな仕様の部分が減額対象でした)の相談に行くと、

 

「ワタシが欲しいものを入れて喜ぶ顔が見たくないの?小さいオトコだな!」

 

と一蹴されて、結果として身の丈に合わない住宅ローンを組むことになりました・・・。

 

 

今までいろいろなお客様の家づくりを見てきましたが、やはり総額が、予算を2割ほどオーバーしているお客様が多いような気がします。

 

理想と現実のハザマで苦悩されるお気持ちは、私も経験しましたので、よくわかります。

 

家づくりでは資金計画が最も重要です。

 

自分の収入や資産、将来のライフステージの変化も予測しながら、「より現実的な家づくりの予算」を再度設定するようにしてください。

 

そのためには、ファイナンシャルプランナーなど専門家に依頼してもよいでしょう。

 

 

なぜ予算よりも家づくりの費用がかさんでしますのでしょうか?

 

理由としては、「今よりもよい暮らしをしたいと思って住宅を建てるので、妥協できない項目が増えて減額ができなくなってしまい、結果として当初の予算よりもオーバーする」のだと思います。

 

他の行動と比較しても、自分が主体的に動く消費については、予算の調整は難しいですよね。

 

お気に入りの店に食事に行っても、当初予算を決めていくこともあるかもしれませんが、おすすめの料理を聞いたり、デザートを追加で頼んだりすれば、お会計の金額は増えます。

 

旅行に行っても、やはり予算を決めていくこともあるかもしれませんが、おすすめの場所を聞いて行ってみたり、評判のお店で食事したりすれば、旅行費用は増えます。

 

理想を具体化して設計を行い、見積りを行った結果の数字を見るときは本当に緊張します。

 

住宅の工事費は、見積りをする工務店が決めていると思われがちですが、実は設計図や仕様書に基づいて見積りをしているわけですから、元をたどると、施主や設計者が価格を決めているとも言えます。

 

ハウス・ベースでは、コスト感覚が優れている設計事務所や、正確な積算と適切な経費設定をしている優良な工務店をなるべくご紹介したいと考えています。

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HOUSEBASE 代表取締役 植村将志

住宅・建築分野におけるリアルな情報発信や、役立つコンテンツやサービスの提供、実務者向けのソリューションを通じて、すまい手やつくり手にとって納得のできる家づくりを目指しています。

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