公開日:2018.05.01 / 最終更新日:2018.05.02
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エコハウスを建てないと、お金も健康も失う理由
工務店や住宅メーカーでも、環境性能の高い住宅をつくる会社が競争力をつけています。
高い断熱性能を持つ住宅は、車に例えると、「燃費の良い住宅」のようなものです。
一般的な住宅で消費する一次エネルギーは、概ね平均で年間75GJと言われています。
一般的な燃費の車(1リットルあたり13km)は、年間で27GJと言われています。
平均的なケースで比較しても、住宅が車の約3倍のエネルギーを消費すると言えます。
ただ自動車は数年で乗り換えますし、燃費はそのたびに大幅に向上しています。
住宅と車を比較すると、大きな問題があることに気づきます。
車の約3倍のエネルギーを消費する住宅は、数十年以上使われるにも関わらず、断熱性能のような基本的な要素は完成時の性能が続きます。
住む期間全体に要する光熱費と工事費の合計を安くしなければ、いくら工事費が安くても「安物買いの銭失い」になってしまいます。
住宅を建てた後は、「家計のやりくり」が待っています。
住宅ローン、教育費、保険などの見直しはテーマになります。「光熱費」はあまり具体的に触れられませんが、本格的な高齢化社会を迎える日本では必須のテーマになると思います。
高齢者の場合、温熱環境で我慢を強いれば、病気のリスクを高めます。
もちろん、若い人にとっても同様です。
健康は、経済性だけでは測れない生きる上での重要な目標です。
健康リスクを冒してまで、冷暖房費を節約する選択肢はあり得ないと思います。
お金だけではなく、健康で快適な人生を送るためにも、エコハウスは必須なのです。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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