公開日:2018.09.02
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家づくりを始める前に「相続対策」をしておくべき理由
相続を解決しておかないと「3件の住宅が無駄になる」可能性がある
家づくりのご相談を受けた時に、お客様に初めに確認することがあります。
「ご夫婦それぞれのご実家の相続の問題には対策を立てられていますか?」
という質問です。
実家が不動産を所有していない場合もありますが、ほとんどのお客様の答えは、
「まだ特に考えていないし、動いてもいません。」
といことが多いです。
親が亡くなった後に、仲の良かった兄弟姉妹が遺産分けを巡って争う相続トラブルは本当に多いのです。
私の周囲の人にも、相続トラブルで訴訟、絶縁というような関係になってしまった人もおります。
残念ながら、決して珍しい話ではなく、相続税の負担も無視できません。
せっかく新しい住宅を購入しても、将来的に相続に振り回される可能性も否定できません。
実家には戻らないつもりだったが、相続後に実家の不動産が売却できず、結果として空き家となる可能性も高いです。
家づくりの前に相続対策は順序立てて考えておく
相続対策は下記の3つの順に考えることが重要だと言われています。
1.遺産分割対策
- 誰に何を、いくらずつ分けるかを決める
- 全体として公平になるように気をつける
2.相続税の節税対策
- 「小規模宅地の特例」で自宅の評価を減らす
- 生前贈与(年110万円の非課税枠や教育資金の一括贈与などの非課税を活用)
3.資金対策
- 過度の贈与で親の生活資金が不足しないように注意
- 納税資金を確保しておく
相続対策がまとまったら、「遺言」に記しておくことが望ましいです。
「遺言」を書く際に忘れてはならないのは、「その他一切の財産を○○に相続させる」などと、全ての財産に言及することです。
相続対策は多くの人が真剣に考えておくべき問題です。
家づくりのスタートで相続の話をするとお客様に怪訝な顔をされることもありますが、
家族の問題を解決してからの方が、良い家づくりが実現できると思っております。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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