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公開日:2019.11.26

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家づくりのプロに「家づくりの国語、算数、理科、社会」力が強く求められる理由

「家づくりの国語、算数、理科、社会」力が強く求められる理由

家づくりのプロに求められることが時代と共に増えています。

設計や施工に関する実務に加えて、経営、マーケティング、人財採用など全般です。

実際の家づくりでは、「家づくりにおける国語、算数、理科、社会」力で大きな差がついています。

ハウス・ベースでは、実際にエンドユーザーから工務店や設計事務所の選び方について相談を受けることを仕事にしています。

その工務店や設計事務所の実態を見ると、「勉強している、努力している会社」と、「勉強していない、努力していない会社」で大きな差が生じています。

そのキーワードが、「家づくりにおける国語、算数、理科、社会」力です。

施主を幸せにできる住宅会社かどうかは、この4科目の学習能力と連動すると思っています。

 

家づくりにおける国語力とは?

家づくりにおける国語力とは、「把握する力」と「伝える力」です。

家づくりの「把握する力」とは、施主の要望、土地、法規、予算などの要件を正確にヒアリングして把握する能力です。

トップランナーのつくり手ほど、この部分を愚直に、丁寧に、慎重に行なっています。

家づくりの「伝える力」とは、施主を含む関係者全員と円滑なコミュニケーションをはかることです。

人間性が現れる部分ですが、発せらせる言葉によって、周りの印象は大きく変わります。

 

家づくりにおける算数力とは?

家づくりの算数は「論理的」と「計算」です。

家づくりにおける論理的とは、正しくて根拠のある事実を基に、要望をまとめて、設計に反映させることです。

家づくりにおける計算とは、科学的に検証することです。

耐震性を確保するための「構造計算」は必須です。

温熱環境を確保するための「省エネ計算」も必須です。

加えて、コストコントロールです。

コスト感覚の有無が施主を大きく悩ませています。

 

家づくりにおける理科力とは?

家づくりにおける理科とは「科学」です。

具体的には、パッシブデザインを成り立たせるために、科学的なデータやファクトをふまえた設計や施工です。

苦手意識や当事者意識が最も現れる部分ですが、このパッシブデザインを科学的に検証しながら設計、施工しているかどうかで、家づくりのプレイヤーのレベルがはっきりと分かります。

 

家づくりにおける社会力とは?

家づくりにおける社会とは「現実を知る」ことと「過去に学び未来を知ること」です。

家づくりにおける「現実を知る」ことですが、例えばですが、さまざまな法律や制度への対応です。

そうしたルールは、「知っている人に味方する」ものがほとんどです。

そういう現実に目を背けず、前向きに取り組むことが求められています。

 

また、家づくりにおける「過去に学び未来を知ること」とは、住宅は個人の資産であると同時に社会インフラであることを認識して、「資産価値の高い住宅」を建てる意識です。

「自分が施主の立場に立って建てる家」と、「あくまでもお客様の家」と考えているのでは、

当事者意識が全く変わります。

 

まとめ

家づくりのプレイヤーを比較するときに、専門的なノウハウやテクニック、実力・実績の前に、

家づくりにおける「国語、算数、理科、社会」力で大きな差がついています。

それは「能力の差」ではなく、「当事者意識の差」だと個人的に感じています。

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HOUSEBASE 代表取締役 植村将志

住宅・建築分野におけるリアルな情報発信や、役立つコンテンツやサービスの提供、実務者向けのソリューションを通じて、すまい手やつくり手にとって納得のできる家づくりを目指しています。

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