公開日:2018.09.16
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家づくりの未来を「トレードオフ」すると「上質さ」を打ち出すしか道はない
トレードオフは一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという状態・関係
今、社会が成熟して価値観も大きく変わる中で不易なものは何であり、変えていくべきものは何なのか。
自分の中でも問い続ける課題です。
そうした時に思い浮かぶ言葉は、「トレードオフ」です。
トレードオフは、一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという状態・関係のことです。
トレードオフのある状況では、具体的な選択肢の長所と短所をすべて考慮したうえで決定を行うことが求められます。
家づくりを「トレードオフ」することは「上質をとるか、手軽をとるか」の2択
家づくりの世界で「トレードオフ」するということは、「上質をとるか、手軽をとるか」の2択を迫られるということだと思います。
上質さと手軽さを天秤(てんびん)にかけ、両方を一度に確保しようとすることは幻想であり、結果として不毛です。
家づくりにおいて「上質をとる」ということは、安心で快適な性能確保、公的な第3者評価、設計や施工の品質、各種保証取得などを充実させて、付加価値の高い住宅を提供することを意味します。
家づくりにおいて「手軽をとる」ということは、物理的に存在するただの家をなるべく安い住宅を提供することを意味します。
「良いものをなるべく安く」は理想的ではありますが、家づくりにおいては上質さと手軽さを天秤(てんびん)にかけ、両方を一度に確保しようとすることは幻想であり、結果として不毛です。
これからの時代の家づくりは、「上質さ」に特化するプレイヤーしか、残らないのではないかと思います。
このトレードオフの状態に、悩んでいる住宅会社も多いのではないでしょうか?
「ハウス・ベース」も事業をアップデートし、自社を再定義して、「上質さ」を打ち出すことにして結果を出して行きたいと思います。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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