公開日:2018.06.09
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東京23区の地価は「東高西低」の動きが加速し格差が広がる時代に
東京の地価は一般的に、下町がある東側が安く、西側が高いですが、都心に近い東側の人気が高まり、「東高西低」の動きが加速しています。
10年前と現在の公示地価を比べると、すでにその傾向が出ています。
共働きの家庭や、余暇を重視する人が増えることで、住宅市場では「土地のブランド価値」よりも、
通勤時間が短いなど「実質的な利便性」を重視する人が増えるのではないかと思います。
東京都の人口は、2030年をピークに減少に転じると予測されています。
東京23区の中で、地価が上位に位置する千代田区や港区、中央区などでは今とさほど変わらないか、下がっても小幅になるのではないかと言われています。
一方で東京23区の住宅地の平均地価は、10年前とほぼ一緒というデータもあります。
それは東京都内の人口が減っていないなどの「実需」にもとづいているからです。
注意しなければいけないのは、東京の区部以外、そして首都圏郊外で、車が必須な立地は大きく下がる予測もあります。
地方では、仕事があり、買い物や余暇を楽しめ、外部から人が集まる「拠点性」が高い都市だけが、地価が下がりにくいとも言われています。
戸建かマンションかを決める前に、「どの街に住むか」を決めることが必須な時代ですね。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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