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公開日:2018.10.05

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柔道男子日本代表監督のマネジメント論は明快で信念に満ちあふれていた

柔道男子日本代表監督の井上康生さんの講演

柔道男子日本代表監督の井上康生さんの講演を聞きました。

スポーツが好きな人間として、井上康生さんは選手としても監督としても素晴らしいと思っておりましたので、とても楽しみにしておりました。

選手、監督としての実績はもちろんですが、新聞で連載中の井上さんのコラムを読むと、卓越した知見をお持ちの方だと個人的に思っておりました。

講演を聞いた感想としては、「大当たり」でした。

今年、聞いた講演では、ベストだったと思います。

想像以上に井上さんは講演が上手で、言葉にできる力がある方だと思いました。

時折、ユーモアを入れられるなど、楽しい時間でした。

起業家、経営者として、常に学びたいと思っておりますので、なるべく講演会やセミナーには参加しておりますが、特に「異業種」の方の話を聞くようにしています。

同じ業界の話ばかり聞いていると、知見や思考が広がりにくいからです。

柔道男子日本代表監督のマネジメント論

井上さんがまず話されたのは、柔道への想いです。

心技体のバランス、充実が何より大事だそうです。

次に、オリンピックや世界選手権などに向かう姿勢です。

最初に選手、コーチ、スタッフ、関係者に伝えるのは「覚悟」だそうです。

「日本代表として、最後まで戦い続ける姿勢を持てるかどうか」の覚悟を問います。

その覚悟がなければ、「すぐにこの場から去れ」と伝えると、チームは引き締まるそうです。

強烈なリーダーシップが感じられますね。

昨今では、スポーツ界をパワハラなどの問題があります。

井上さんは、世代の異なる若者の価値観などにも配慮して、一方的に何かを伝えたり、押し付けたりすることはしないそうです。

必ず双方向のコミュニケーションを実施して、選手に逆に質問を返すことなどを心がけているそうです。

井上さんの恩師の言葉に、「名教育者こそ、名質問者」という言葉があるそうです。

なるほど!と思わせる言葉ですね。

柔道男子日本代表監督の世界で戦える組織造り

井上さんは4つのテーマを設定して、世界と戦える強い組織を構築しているとのことです。

1.自己形成

人生観、仕事観、自己マネージメント力、自主性、自立性、知識力、感謝の気持ちなどの総合的な人間力が、選手としての力につながるということでした。

2.強さ

技術、体力面でのトレーニングに加えて、データ分析力、精神力(負けず嫌い)、準備力(不安要素を取り除く努力)、進化したい思い(挑戦し続ける心)が重要とのことでした。

加えて、日本の「柔道」と、世界の「JUDO」の違いにも触れ、その対策にはかなりエネルギーを使っているとのことでした。

3.組織

マネージメント、ゼネラリスト、計画性などをキーワードに、監督はチーム全体を最適化するために段取りすることが重要とのことでした。

4.スポーツの価値

柔道を通じた世界各国との交流や、オリンピックなど世界大会の意義などを教えていただきました。

 

最も印象的だったことは、伝統的な競技である柔道の指導者も「時代は常に動いているので、常に変わり続ける姿勢」を強く持たれていたことでした。

個人的にも全く同感ですので、「良いことは残しつつ、常に変わり続ける姿勢」を持ち続けたいと思います。

 

 

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HOUSEBASE 代表取締役 植村将志

住宅・建築分野におけるリアルな情報発信や、役立つコンテンツやサービスの提供、実務者向けのソリューションを通じて、すまい手やつくり手にとって納得のできる家づくりを目指しています。

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