「家づくりの企画書」のつくり方(前編):家族と暮らしについてまとめる
住まいを手にいれる本来の目的である「どんな未来を得たいのか」「どんな暮らしをしたいのか」などの想いを、あなた自身で考えをまとめる必要があります。それを「家の企画書」としてまとめてみましょう。まずは自分の「家族」と「暮らし」を見つめ直してみましょう。
家族についてまとめる
1.「家族構成」について書いてみる
家族全員の年齢や職業、趣味などを書き出してみましょう。自分たちがどんな家族であるかをまずは伝えましょう。それぞれの性格やキャラクターまで書けるとベストです。
2.「今までの住まい」について書いてみる
どんな家で暮らしてきたかによって、住まいに対する意識も個人差があります。現在の住まいへの感想も含めて、思い出しながら書いてみてください。
3.家族のニーズ(要件)を書いてみる
どんな「生活習慣」を持っているか、「仕事・娯楽」、「得意なこと・苦手なこと」など、住まいを計画する際に必要となる条件ですので、ありのままを書いてみましょう。
4.家族のウォンツ(要求)を書いてみる
住まいはいかに使いやすいか機能だけではなく、どんな雰囲気を快適と感じるのか、どんな時間が楽しいのかを考えることがとても大切です。嗜好や、趣味などを言葉にしてみましょう。
現在の暮らしについてまとめる
1.「生活スタイル」について書いてみる
家族全員の平日や休日の生活スタイルを書き出してみましょう。仕事内容や趣味などによって、家族の個性が現れる部分です。
2.「家族の習慣」について書いてみる
家での食事、就寝、入浴、洗面・化粧、トイレ、収納、来客、車などについて書き出してみましょう。特に食事へのこだわり、来客の頻度などは、家の間取りに大きく影響する要素です。
3.「家事について」について書いてみる
料理や片づけ、買い物、掃除、ゴミ処理、洗濯・物干し、布団干し、アイロンがけなどについて書き出してみましょう。特に料理へのこだわりや買い物の考え方で、キッチンの設計や食品庫の有無などが決まってきます。家族の中でどの人が主に担当しているかも重要です。
まとめ
家の企画書で大切なことは、思いつくことを全部書いてみることです。書いたものを読んでみると、優先順位をつけやすくなり取捨選択がしやすくなると思います。その内容を家族で楽しくミーティングができると、お互いの理想を知り、共有することができます。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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