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公開日:2016.07.05  /  最終更新日:2018.11.03

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スケルトン&インフィル

これからの家づくりは「スケルトン&インフィル」で考えよう

せっかく建てる住宅は長持ちするものであってほしい。では「長持ちする住宅」には何が必要でしょう。耐震性や耐久性はもちろんですが、忘れられがちなのが「可変性」です。
家族構成やライフスタイルが変わった時、どんな間取り変更にも対応できる構造で家をつくっておく、というアイデアがあります。それが「スケルトン&インフィル」という考え方です。

「スケルトン&インフィル」、そのメリットとは

「スケルトン&インフィル」とは、図のように、建物を「スケルトン(構造躯体)」と「インフィル(内装・設備)」に分けて設計する考え方のことです。

スケルトン&インフィル

内外装・設備・間取りと切り離された耐久性の高い構造躯体(骨組み)をつくることができれば、理論上はスケルトンが壊れるまで何度でもインフィルは取り替え可能です。

スケルトン&インフィルの考え方

100年住宅、200年住宅と、国も含めて長期寿命の家づくりがトレンドですが、背景には日本では従来、築35年程度で半数の家が壊されてきたという現状があります。

建設当時の工法がスケルトン&インフィルではなかったため、構造に対して寿命の短い内外装、設備などに引きずられて建てなおしてきた結果だという指摘もあります。

構造は設備などと比べて、本来は長い寿命を持つもの。

この構造と内装を切り分ける「スケルトン&インフィル」の考え方で建てると、そういう視点を含めてどんなメリットがあるか、ポイントを見ていきましょう。

  1. 資産価値の高い家になる
    環境性能や耐震性を確保した構造体であることが前提であり、どんなすまい手でも対応できる可変性も持っているので将来的に資産価値の高い家となる。
  2. 自分で家の内部を編集できる
    インフィル部分は、家族構成や趣味嗜好の変化など自分のライフスタイルに合わせて柔軟につくり続けられる。
  3. 建築コストが抑えられる
    スケルトン(プロがつくる)とインフィル(自分で編集する)を分けることでプロが関わる部分が減り、経費削減につながる。
  4. 住み続けることが最大のエコになる
    長寿命の家なので、建て替えによる資源の無駄が出ない。
  5. 家を住み継ぎやすくできる
    子どもや孫の世代になっても、その時代、その暮らしに応じた住空間にできるため、家を継承しやすくなる。

 

「スケルトン&インフィル」の家はどうやって建てる?

最近のマンションには、「スケルトン&インフィル対応」などと表示しているものも多くなってきました。間取りは購入者の好きなようにアレンジできるということで、人気も高いようです。

しかし、従来型の木造住宅では、マンションのような「スケルトン&インフィル」は難しいと言われています。

マンションでは、一般に鉄筋コンクリート造か鉄骨造(ラーメン構造)であるため、部屋を区切っている壁は間仕切りでしかなく、構造強度とは無関係で自由に動かすことができます。

一方、一般的な従来型の木造住宅では壁が構造そのものです。つまり建てたままの間取りでないと強度が保てないので、構造だけを残す「スケルトン」にできないのです。

しかし、木造でも鉄骨造のように柱と梁で構造を支えるつくり方(ラーメン構造)ならば、「スケルトン&インフィル」は十分に可能です。

日本の専用住宅のほとんどは木造で建てられていますが、その中で家族の変化にもフレキシブルに対応できる家づくりの最新技術が、間仕切り壁なしでも強度が保てる木質ラーメン構造なのです。

私は、耐震性を保った木造のスケルトン&インフィルの家をつくるには、現状では木造ラーメン構造できちんと構造計算をすることが最善の解だと考えています。

まとめ

スケルトン&インフィルというコンセプトは、住宅の資産価値だけでなく豊かな空間も与えてくれます。壁で囲まれた小さな部屋ではなく、大きい空間でのびのびと生活することはすまい手の心をより豊かにしてくれるでしょう。スケルトン&インフィルでは、仮に30坪の家をつくるとしたら、60畳の広さをそのまま生かせる贅沢な家だって実現できるのです。

これから自分の家を建てたいと考える人には、家を間取りではなく、一部屋として考える「スケルトン&インフィル」の家づくりをおすすめします!

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HOUSEBASE 代表取締役 植村将志

HOUSEBASE 代表取締役 植村将志

住宅・建築分野におけるリアルな情報発信や、役立つコンテンツやサービスの提供、実務者向けのソリューションを通じて、すまい手やつくり手にとって納得のできる家づくりを目指しています。

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