大工や職人不足で住宅を建てられる工務店が限られる時代に
住宅業界全体の課題が、人口減少や高齢化の問題が顕在化することにより、「大工さんや職人さんなどの不足」が最大の問題点になりつつあります。設計提案や見積り金額を確かめる前に、「家づくりを続けられる体制の有無を工務店に確かめる」時代を迎えています。
人手不足が課題のトップに!資材高騰も厳しさ増す
これまでの住宅業界全体の課題は、「新築住宅の需要減」でした。
それが人口減少や高齢化の問題が顕在化することにより、「大工さんや職人さんなどの不足」が最大の問題点になりつつあります。
また、工務店の社員(営業、設計、施工担当者など)の人材確保難も本格化しています。
資材高騰も厳しさを増しています。
工務店にとっては、家づくりを行うための「コスト増」とユーザーの所得が伸びないことの「予算低下」の二重苦が経営を圧迫する時代になりました。
工務店に迫る「人手不足型倒産」問題
長期的にみれば、新築住宅需要が減り、市場はストック型移行に移行すると考えられています。
ただ今は新築住宅需要よりも住宅建設供給能力の問題のほうが課題の比重が大きくなっています。
日本のほぼ全業種が人手不足に悩まされていますが、住宅・建設業界は特に深刻です。
特に住宅業界は木造住宅の仕事がメインとなりますので、大型建築のように建機やロボットの活用などに限界があります。
原因として、大工さん、職人さん、その他の技能者といった生産に直接関わる分野に入職する若い世代が急激に少なくなっています。
その結果、生じることは、家づくりの仕事があっても、建設できないという問題が現実のものになっています。
いわゆる「人手不足型倒産」問題です。
工務店にとっては、家づくりの建設能力をどのように維持するのかが、そのまま工務店の成長、存続に直結する重大事になっています。
工務店にとっては、人財採用と育成、生産性向上、働き方改革が喫緊の課題です。
まとめ
国が住宅分野で強力に進めているストック市場シフトと省エネ化の対応は、どちらも中途半端な状況です。
特にストック対応の一環として普及が期待されているインスペクションへの取り組みは、あまり進んいません。
これから家づくりを考えるユーザーにとっては、実際の住宅建設を提供する工務店の存在が鍵となりますので、工務店の建設能力をまずは確かめる必要があります。
設計提案や見積り金額を確かめる前に、「家づくりを続けられる体制の有無を工務店に確かめる」時代を迎えています。
今回ご紹介する優秀な工務店
意匠性・機能性に優れた家づくりを通じ、 地域の皆様のお役に立ちたいと思っています。 建物のデザイン性と性能・機能を融合させ、 経験豊かな管理者と熟練した職人が妥協のない向上心を持って、 品質の高い住環境の実現を目指しています。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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