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公開日:2016.04.11  /  最終更新日:2020.03.06

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土地

絶対に失敗したくない人必見!
「土地選び」4つの失敗例

土地を購入して家を建てる人のほとんどは、「最初で最後の土地選び」に直面することでしょう。そんな人に共通する思いは、「絶対に失敗したくない!」ということ。
そこで今回は、土地選びの時によくある4つの失敗例を解説しましょう。

【失敗例1】住宅会社よりも先に不動産会社を決めてしまった!

失敗してしまった。

「土地のことは不動産屋。まず不動産屋を探そう!」……実はこれで失敗している人が結構多いのです。まず探すべきは不動産屋ではなく、工務店や設計事務所などの住宅会社だということを覚えておきましょう。

土地探しの失敗例で一番多いのは、不動産屋へ行って先に土地を買ってしまうこと。土地だけであれば価格や条件は販売資料を見るとわかるので比較検討しやすいですが、重要なのは「その土地に自分が望む家を建てられるかどうか」です。いくらいい土地を買っても、希望の家が建てられないことが後からわかった……なんて、考えただけでもゾッとしますよね。

そうならないためには、先に自分が信頼できる住宅会社を見つけることです。それから土地を探し始めて、いい候補が出てきたら住宅会社の人に相談し、自分の要望を叶えられる家を建てられるかどうかの判断をしてもらうのが正解です。住宅会社と一緒に資金計画を立てることで、土地と家のトータルの予算がわかり、土地購入の予算も設定しやすくなります。

いざ土地を探す段階になったら、いくつかの不動産会社に足を運び、話を聞いたり土地を案内してもらったりして、良心的で信頼できる会社や相性のいい担当者を見つけましょう。そして自分の希望するエリアや条件、予算などを伝えておき、条件に合う土地が出たら連絡をもらえるようにします。地元の不動産会社からは、雑誌やインターネットでは知ることのできない精度が高い情報をもらえることが多々あるので、きっと希望に叶う土地と出会えることでしょう。

【失敗例2】土地に求める条件の優先順位を間違えてしまった!

土地探しには、自分が求める条件のリストアップ、そしてその優先順位を決めることが必要不可決です。

これを間違えると、後から「あっちの土地の方が自分に合ってた!」なんて、ショックなことになりかねません。

あなたは、どんな土地が「いい土地」だと思いますか?

「とにかく安い!」

「とにかく環境!」

「とにかく駅近!」……

そう、「いい土地」の定義は人によって違います。
まずは、自分が求める条件をリストアップしてみましょう。

たとえば、HB PRESSが考える「いい土地」とは、こんな感じです。

  • 地元の人が、そこに愛着をもって住んでいる街
  • その土地ならではの自然や個性、魅力があること
  • 通勤・通学の時に電車で座れる確率が高い、始発駅の周辺
  • 最寄り駅まで歩ける距離にあること
  • 訳あって価格が安くなっている土地

次に、リストアップした中から優先順位を決めましょう。

土地を探しているうちによくあるのが、目先のことにとらわれて自分の考える「理想の暮らし」を忘れてしまうこと。どんな「暮らし」をしたいのかを先に決めて、その「暮らし」に合う土地と家を考えることが大切です。

優先順位がはっきりしていれば候補の土地が出てきた時にも、悩んでいる間にほかの人に取られてしまう、なんてリスクも避けられます。

すべての要望を満たす土地に出会うことはなかなか難しくても、優先順位の高い条件を満たした土地が見つかったら、それはGOの合図です。そんな土地と出会うために、次の3つを心がけましょう。

  • あせらず、ゆっくり時間をかける
  • ぶれずに「理想の暮らし」のイメージを持ち続ける
  • 信頼できる不動産会社や住宅会社の力を頼る

土地との出会いは運命的なところもあり、その出会いはすぐに訪れることも、時間がかかることもあります。あせらず、ぶれず、人に頼りながら、じっくり探していきましょう。

【失敗例3】土地に予算をかけすぎて、家の予算を削ることに!

いくら気に入っても、予算を大幅に超えるような土地を購入してしまうのはNG!
土地はできるだけ安く買うのが鉄則です。

土地を探すときに大事なことは、予算配分のバランス。当然、土地にお金をかけすぎると、それだけ建物にかけられるお金が減ります。リストアップした条件を満たす数が多ければ多いほど、想定価格よりどんどん高くなっていくもの。なるべく理想に近い土地に決めたい気持ちはわかりますが、その結果、「理想の暮らし」を圧迫することになりかねません。住宅会社と一緒に立てた資金計画をもとに、建物の概算金額を引いた土地の予算の中にしっかり収まる土地を探しましょう。

限られた予算の中で、なるべく安く土地を購入するためにおすすめなのが、「訳あって安い土地」です。土地の値段は一般的な査定基準により、中心街に近いほど、駅に近いほど、敷地形状が整っているほど、高くなる傾向にあります。この基準によりマイナスな評価がつくほど安い価格に設定されるわけですが、そのマイナスポイント、自分にとってマイナスにならなければ問題はないですよね?この「訳あって安い土地」を逆手に取るのが狙い目なのです。

たとえば、こんな土地はこんな人におすすめです。

  • 駅から離れている→車や徒歩で通勤する人や、電車に乗る必要の少ない人に
  • 細長いなど不整形な敷地形状→建物の形にこだわらない人に
  • 敷地に接する道路幅が狭い→大きな車を所有する予定のない人に

こうした土地は、インターネットや不動産会社の店頭にある情報からはなかなか入手できません。不動産会社に「訳あって安い土地」希望であることを伝えておくと、そうした土地情報が入手できた時に個別で教えてもらえる可能性が高まるでしょう。

【失敗例4】昼は静かだったのに、夜はうるさい土地だった!

購入候補の土地が見つかったら、少なくとも朝、昼、晩の3回は必ず現場を見に行きましょう。

現代では住所さえわかればインターネットで周辺の状況を確認することができますが、現地に行かなければわからないこともたくさんあります。昼は閑静な住宅街だと思っていたら、実は飲み屋街から駅への通り道で、夜は酔っぱらいだらけの不安な街に一変する……などといったことも充分に考えられるのです。第一印象だけで土地を決めてしまうと、後で「こんな土地だったっけ!?」と後悔する可能性が。また、夏と冬でも、違いが大きいことも知っておきましょう。

もうひとつ確認しておきたいのは、これから近隣に建つ建物のこと。今建っている建物はひと目で確認できるとしても、空き地や区画整理などで将来的に建つ建物のことは、しろうとではなかなかわかるものではありません。近隣に高層マンションが建ってしまえば日照や治安の心配も。

土地には「用途地域」というものがあり、住居、商業、工業などの用途の混在を防ぐために、都市計画法でその土地に建てていいものと建ててはいけないものが定められています。できれば土地の契約前に、専門家である住宅会社の担当者に現地へ同行してもらい、近隣に将来的に建つ可能性のある建物の確認や、その土地に自分の目指す家が建てられるか、工事に支障がないかなどのアドバイスをしてもらうといいですね。

 土地探しが成功すると、今度は理想の家づくりに集中することができます。時間もお金も家に注ぐことができるのです。土地しだいで家づくりも変わっていくもの。あなたも失敗例を反面教師に、ぜひいい土地を見つけて理想の家づくりを成功させてくださいね!

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HOUSEBASE 代表取締役 植村将志

住宅・建築分野におけるリアルな情報発信や、役立つコンテンツやサービスの提供、実務者向けのソリューションを通じて、すまい手やつくり手にとって納得のできる家づくりを目指しています。

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