エコハウスが必要な理由と、知っておきたい住宅会社の選び方
2011年の東日本大震災以降、日本のエネルギー事情が急変するなかで、国は2013年に省エネ基準を大幅に変更し、2020年までに住宅を含めて全ての建築物において省エネ基準が必須になりました。耐震基準と同じく、省エネ基準を満たしていなければ確認申請が下りなくなるという大きな変更です。エコハウスが必須となる時代に、なぜエコハウスが必要で、そのためにどんな住宅会社を選べばよいかを解説します。
エコハウスをつくるための3つのポイント
エコハウスにも、さまざまな定義があります。一般的には化石エネルギーの消費量が少なくて済む家が、エコハウスと呼ばれているようです。
化石エネルギーの消費を減らすためには、下記の3点がポイントになります。
- 外皮性能の向上
外皮(屋根や壁、窓等)性能の向上は、温熱環境の改善につながり、住む人の快適、健康にもつながってきます。 - 自然エネルギーの活用
自然エネルギーの活用は、将来にわたって光熱費の削減に役立つのはもちろん、非常時の生活の支えともなります。太陽光発電の活用は、四季や時間の移り変わりをより意識することができます。 - 高効率設備
高効率設備は、少ないエネルギー消費で快適・便利な生活が実現できます。
エコハウスを目指すことは地球のためにも優しいだけではなく、人間の知恵と努力を尽くし、地域の気候に根ざした家をつくることになるのです。
真のエコハウスは自分が長く健康で暮らせるための器
自分や家族が幸せに暮らしていくには、日々の暮らしが営まれる住空間の品質向上が欠かせません。いまだに冬には多くの人が寒さで風邪をひき、ヒートショックなどの事故もあります。
真のエコハウスは、長く健康で暮らせるための器であるべきです。
幸いなことに、近年住宅の技術は大幅に進化しています。断熱・気密の技術は向上し、特に熱的に最大の弱点であった開口部(アルミサッシ等)の性能は、海外に追いつきつつあります。ヒートポプを活用した暖冷房や給湯の技術も普及が進みました。
住宅を提供する会社も、限定的ではありますがレベルアップしている会社が増えています。ハウスメーカーはゼロエネルギー仕様が当然のように提示されますし、意識の高いトップランナーの工務店や設計事務所が各地でエコハウスを手がけています。
住宅性能が軽視されやすかった地域でも、気候を見つめ直し、高性能を目指した設計と建材・設備の選択、そしてしっかりとした施工により、快適性と省エネ性を両立した住宅が増えつつあります。
エコハウスが得意な住宅会社とは?
木造住宅のほうが、鉄骨系の住宅と比較して断熱・気密性能は確保しやすいです。ハウスメーカーは構造が鉄骨系の会社が多く、木造住宅を得意としている工務店や設計事務所がエコハウスの担い手の候補となります。
意識の高いトップランナーの工務店は、技術力をベースに、構造やエコ、デザイン力を高めることで、設計から施工まで一貫して手がけることができる会社です。
意識の高いトップランナーの設計事務所は、本当に顧客のことを考えて、親身に設計をしてくれます。構造はもちろん、断熱、気密などエコハウスに関する知識を熱心に勉強しています。デザインと性能をハイレベルで実現したエコハウスをつくることができます。
まとめ
エコハウスは、これからの家づくりにおいて必須です。ただし、真剣に努力して「本物」のエコハウスをつくらなければなりません。そのために大事なことは、信頼できる住宅会社を選ぶことです。ブランドやイメージだけではなく、自分で調査、勉強しながら地道に住宅会社を選ぶことができれば、安心できる家づくりが実現するでしょう。
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家づくりは人と人との信頼関係です。何よりも設計者と建築主とのコミュニケーションが大事だと思います。私たちの提案「パッシブデザイン・ゼロエネ住宅」「高い性能、使い勝手とコストのバランス」「庭づくり」に共感していただけるなら、いっしょに家づくりをしませんか。楽しい協同作業からは、大らかな空間を持つ素晴らしい住宅が生まれます。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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