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公開日:2017.05.19  /  最終更新日:2018.11.03

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間取り・デザイン

家と庭が完成して「家庭」になる!知っておきたい外構計画の考え方

家づくりをしていると建物の方ばかりに意識がいってしまいがちですが、家は建物本体だけでなく、外構も含めて完成するものです。外構とは聞き慣れない言葉かもしれませんが、簡単に言うと家の庭の事です。家の外構はどちらかというと家づくりの最後の方なので、あまり意識する事は少ないかもしれませんが、実はこの外構次第で家の印象はとても変わるのです。

知っておきたい外構計画の考え方

外構計画もゾーニング(エリア分け)が重要

 

外構計画もゾーニング(エリア分け)が重要

外構や植栽をバランスよく計画することで、住まいのクオリティが上がります。そして外構も建物の間取りと同じで、ゾーニング(エリア分け)が重要になります。建物の間取りを考える段階で同時に外構の計画を考えておくことが大切です。家の外部としての機能や動線を考慮しておくことで、使い勝手もよく、心地よい屋外空間が実現します。
上の画像で、外構計画におけるゾーニングと、建物との動線の関係をまとめてみました。家の間取りを優先しすぎてしまうと外構に制限がかかってしまいますし、逆の場合も同様です。また車のサイズや運転技術などを考慮した上で、車庫入れ方法をあらかじめ想定しておくことは重要です。以下、ポイントをまとめてみました。

<外構計画のポイント>

  • 道路や周囲の環境、間取りを考えて、アプローチや駐車スペース、庭を配置する
  • 防犯や安全、外観の演出のために屋外照明を考える
  • 門と玄関が対面していると、ドアを開けたときに道路から中がまる見えに。位置をずらすと見えにくくなる
  • 建物の周囲にぐるりと回れる通路をつくっておくと、点検時に便利
  • 車庫の広さは、車のサイズやドアの開閉、人の通行を考える
  • 家の外観、外構とも街並みとの調和を図る。奇抜な色やデザインは避ける。

外構計画の注意点1:予算をきちんと確保しておく

実際の家づくりの現場では、設計段階で外構計画の詳細な設計を完了させておくことは珍しいかもしれません。理由として建物の工事が進んで家のカタチが現れてくると、「ここはこうしたい」などとひらめくこともありますので、建物の工事の途中段階で詳細を詰める場合が多い印象です。
その場合、外構の詳細な計画が決まるまでは、外構費用の「予算取り」をしておくことになります。外構ができないと家も完成したとは言えないので、総額に外構の予算取りを忘れないようにしてください。

あくまでも目安ですが、敷地が30坪くらいの土地であれば、駐車スペース(1台分)に土間コンクリートを打ってポストと門柱(最近ですと宅配ボックス付きのもの)を立てるくらいの外構計画で80万円前後の金額になります。総予算が気になる場合は、早めに外構の見積りを取るように心がけてください。外構の予算をきちんと確保しておくことが良い家づくりにつながります。

外構計画の注意点2:工事の時期と手配を考えておく

外構工事は家づくりの最後の工事になります。建物の工事をしている段階だと、人や物の出入りがとても多いので、外構部分が汚れることや設置物が破損してしまうなどのリスクがあるからです。外構工事のスタートは早くても足場が取れる時期、家の完成まで1ヶ月から1ヶ月半くらい前になることが多いです。
また、建築工事と外構工事を別々の会社に依頼する場合は、建物の引き渡しが完了してから外構工事が開始されることもあります。そのため、家の完成に合わせて引越しをしたけども、外構のインターホンやポストが無いことで、何かと不自由な時間を過ごすことになってしまうこともあるので注意が必要です。
できれば外構工事の期間も考慮に入れた上で、引越しの予定を立てられるとベストと言えます。

外構の打合せについては外構工事が始まる前、最低でも1ヶ月前までには終わらせておくのが目安となります。(ちなみに、外構の打合せは現地で敷地を見ながら行うことが多いです)
外構工事は家づくりの1番最後ですが、早めの対応を心がけてください。特に電気や給排水設備を伴うものは、土間コンクリートや舗装の工事を行う前に、あらかじめ配線や配管をしておく必要があるからです。

<まとめ>

外構計画には、植栽も重要です。植栽は単に目を楽しませてくれたり、景観を彩るというだけではなく、目隠しとしての役目や日照調整などの機能もあるからです。植栽についてはスペースだけ確保しておき、すまい手自身で少しずつ増やしていくのもよいでしょう。その際は家と同様に手入れをきちんと続けていくことが大切です。

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HOUSEBASE 代表取締役 植村将志

住宅・建築分野におけるリアルな情報発信や、役立つコンテンツやサービスの提供、実務者向けのソリューションを通じて、すまい手やつくり手にとって納得のできる家づくりを目指しています。

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