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ZEHコラム No.12

ZEHに太陽光発電は必須!では蓄電池は?

せっかく太陽光発電を設置するなら、蓄電池もと考える方は多いと思います。
しかし雑司が谷ZEHでは太陽光発電は5kwほど載せていますが、蓄電池は導入していません。
太陽光発電とセットで検討されることも多い家庭用の蓄電池、導入する意味はあるのでしょうか。

ZEHに太陽光発電は必須

ZEHに太陽光発電は必須!では蓄電池は?

2030年にはすべての住宅の平均でZEH化(ゼロ・エネルギー化)するという国の施策は着々と進んでいます。

パッシブデザイン、省エネで頑張った住宅でもエネルギーは使いますから、太陽光発電などでエネルギーを作り出すことができなければZEHにはなりません。

これからの住宅には太陽光発電は必須と言うことになります。

 

ZEHなら太陽光発電があれば電力会社はいらない?

ZEHは使う電気以上に発電する訳ですから、電気に関しては自給自足、電力会社不要(オフ・グリッド)と思いがちですが、残念ながらそうはいきません。

太陽光発電だけでは太陽が出ている時しか発電できず、天気の悪い日や夜間は電気が使えません。

確かに1年を通して考えると、必要な電力は太陽光発電でまかなえる計算ですが、実際には発電できない時間帯は電力会社から電気を供給してもらう必要があります。

逆に昼間、たっぷり発電できる時は、余った電気を電力会社に買い取ってもらう訳です。

ZEHは、その収支がプラスマイナスゼロになると言うだけのことです。

 

蓄電池があれば大丈夫?

蓄電池

では蓄電池を設置して電気を溜めておけばよいという事になりますが、電力会社と契約せず、電気を自給自足(オフ・グリッド)するには、どの位の蓄電池があれば可能でしょうか。

普通の家庭で1日に使う電気は10kwhを越えます。

昼間の電気を溜めて夜に使うだけならその位の容量の蓄電池で十分です。

しかし梅雨時など、何日も太陽が出ない時でもまかなえる電気となるとかなりの容量です。

たとえば1週間分とすると70〜100kwhぐらい必要です。

現在の一般家庭用の蓄電池は大きくても10kwh前後で、これでは数日悪天候が続けば使い切ってしまいとても足りません。

更に、季節によって発電量、電気の使用量にムラがあるので、条件は更に厳しくなります。

つまり蓄電池があっても、余程大きな容量に長期間溜めることが出来ないと、残念ながら電力の自給自足は出来ないのです。

 

暖房時はもっと厳しい

薪ストーブ

特に暖房の時期は電気使用量が上がります。

厳寒期は雑司が谷ZEHでも1日あたり20kwhを越えます。

そうなると発電量が追いつかない日もありますから、暖房は電気だけに頼らないで、薪ストーブなどに頑張ってもらい電気使用量を平準化する必要があります。

やはり完全なオフ・グリッドはなかなか難しいのです。

 

蓄電池を入れる意味は?10年経過時がタイミングか

では、蓄電池は意味がないのでしょうか。

今のところ太陽光発電の電気は、設置時から10年間なら買い取り価格の優遇があります。

したがってその期間はあえて蓄電池を導入しなくても、ZEHなら楽に電気代はゼロになります。

しかし買い取り価格の優遇幅は毎年小さくなっていますし、少なくとも設置10年後には買い取り価格は大幅に下がることになりそうです。

そうなると発電した分は、安く売るよりも出来るだけ家庭内で使った方が良いということになります。

トータルの収支で使うだけの電気は発電できるのですから、蓄電池をうまく使ってできるだけ発電した電気を家庭内で使う事が出来れば、10年を過ぎても電気代はほとんどゼロでいけるはずです。

したがって、蓄電池の導入は買い取り価格の優遇が終わる10年後のタイミングで検討するとして、それまでは電気代が浮いた分は蓄電池用に貯金しておきましょう。

 

非常時を考えるなら

テスラ、発電機

もっとも災害時用の非常電源と考えるならすぐに程々の蓄電池を1台導入するのも有りだと思います。

しかし非常時用の電源なら蓄電池よりはるかに安い価格で発電機(ガソリン、ガスのカセットボンベ燃料など)が市販されていますからその方が効果的かもしれません。

また、家庭用の立派な(高価な)蓄電池でなくても、自動車用のバッテリーなどを利用した非常時用の安価なシステムもネットなどで色々提案されています。

 

まとめ

そんな訳で雑司が谷ZEHには蓄電池はありません。

10年後までには出来るだけ大きな容量の蓄電池を導入し、非常時にはオフ・グリッドでもなんとかやっていける体勢を作る予定で、設置場所や配線の準備はしています。

暖房は薪ストーブ中心に切り替えます。

100kwhは無理でも50kwh程度あれば、悪天候時は節電して乗り切れると思います。

現在電気自動車で有名なアメリカのテスラの蓄電池が14kwhで約70万円ですから、3台ぐらい入れられれば良いですね。

10年後なら、かなり価格も下がっているのではないでしょうか。

それまでは非常時用に小さな自家発電機を1台用意しておこうと思っています。

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浦田義久 - SUR都市建築事務所
家づくりは人と人との信頼関係です。何よりも設計者と建築主とのコミュニケーションが大事だと思います。私たちの提案「パッシブデザイン・ゼロエネ住宅」「高い性能、使い勝手とコストのバランス」「庭づくり」に共感していただけるなら、いっしょに家づくりをしませんか。楽しい協同作業からは、大らかな空間を持つ素晴らしい住宅が生まれます。

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