公開日:2018.04.06
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南雄三先生の「大逆転のHOME嵐(ラン)」セミナーに参加しました
本日は、日精プラステック株式会社様主催のセミナーに参加してきました。
講師は、住宅技術評論家の南雄三先生です。
家づくり業界では知らない人はいないのではないかという有名な先生です。
南先生は、住宅関連の書籍を数多く書かれています。
私もその本で勉強させていただいた一人です。
南先生は、断熱・気密化技術およびエコハウスを専門とする技術アドバイザーでもあり、
住宅産業を知り尽くした経験を活かして住宅産業全般のジャーナリストでもあります。
私も起業する前からお世話になっており、久しぶりに講義を受けることができました。
今回のテーマは、南先生がこれからの家づくりについて、ユーザー向けに書かれた本である
「大逆転のHOME嵐(ラン)」
の解説です。
久しぶりに独特の「南節」を聞くことができました(笑)。
冒頭で、家づくり業界の変遷を、ホワイトボードに書きながら、わかりやすく教えてくれました。
印象的なメッセージは下記の3つです。
1. 家づくりを地場に戻したい!
2. 地場で頑張っている住宅会社(工務店、設計事務所など)は強い!
3. 住宅業界で働く人は、みんな愛を持って頑張っている!
住宅業界のご意見番でもある南先生は、普段は工務店や設計事務所などに「愛のある辛口批評」が多い印象があったのですが、本日は強いエールを送っておられる印象でした。
セミナーの内容は、「さすが、南先生!」と思わせる内容で、
あっという間の3時間30分でした。
テーマが多岐にわたるので、キーワードだけお伝えします。
・男の老後:「粗大ゴミ、恐怖のワシ男、濡れ落ち葉・・・」など。(自分も気をつけねば!)
・家の資産価値(家づくりの仕事は最終的にはこの資産価値に行き着くと思ってます!)
・海外との比較:「住宅の長命、住み替え、街づくり・・・」など。(日本は遅れてます)
・リノベーション(まだまだこれから!)
・住宅ローン(日本の住宅は資産価値がないから、命をかけてローンを組む・・・)
・北欧の福祉(高い税金の負担など当初は猛烈な反対があったようです。今ではハッピーに!)
・リバースモーゲージ(住宅の資産化が実現すれば、家を担保にお金を借りられる)
・JTI(この家賃保証の仕組みを活用して、ウエムラも自宅建設を決断しました)
・家族信託(これからは相続が大きなテーマです。元気なうちに決めておくことがポイント)
・ 住宅業界のプレイヤー分析(ハウスメーカー、ビルダー、工務店の特徴をまとめる)
・「地域住宅工房」構想(工務店、設計事務所、建材メーカー等がネットワークを組む家づくり)
個人的には、最後の「地域住宅工房」構想に、とてもワクワクしました。
すまい手との接点は、ユーザー向けの「すまい塾」を開催するイメージです。
ハウス・ベースで、まずはトライしてみようと思います!
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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