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公開日:2018.08.26  /  最終更新日:2018.11.03

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省エネルギー住宅・ZEH家づくりと費用

ZEHコラム No.13

衣類乾燥機選定のポイントとは?エコハウスに暮らす建築家による詳細解説

「衣類乾燥機は何が良い?」とお客様にご相談をいただく際にお伝えしていることをコラムにまとめてみました。
特に電気乾燥機については誤解が多いような気がします。単独の衣類乾燥機での比較よりも洗濯乾燥機も含めた比較が重要です。

洗濯機ウォッシュレット

単独の衣類乾燥機の場合、「電気か、ガスか」という選択

国産品に限った場合、電気はヒーター式ですから、100Vの制約からガスに比べ乾燥能力が弱いので時間が倍以上かかる上ランニングコストもかさみます。仕上がり感もガスほどカラッとしない傾向があります。

一方ガスは排気のダクト工事が必要ですし、設置場所にガスがなければガス工事も必要になるので、イニシャルコストはかかります。
なお、ガスの方が高温になるので生地によっては痛むという話もあるようですが、問題になるほどではなさそうです。

結論として、排気ダクトやガス供給など設置場所の問題がなく長く使うのでしたら仕上がり感がよく時間も短いガスが良く、設置場所に問題がある(特に賃貸)場合は手軽に設置できる電気ということだと思います。

洗濯乾燥機の場合、乾燥方式は2種類存在する

この場合は乾燥機能は電気式しかあり得ませんが、実は乾燥方式に大きく分けて2種類あるのです。「ヒーター乾燥」と「ヒートポンプ乾燥」です。ヒートポンプはエアコンなどに利用される優れた省エネ技術でヒーター式の約3倍の効率があります。

ヒーター式の場合は、上記の単独の衣類乾燥機同様に時間がかかる、乾きにくい、電気代もかかるという問題がありますが、ヒートポンプ式は3倍の能力があり、ガスにはかなわないものの時間もヒーター式よりかなり短く、仕上がり感も十分実用的になっています。そしてランニングコストはガスの1/2以下です。

注意点は、乾燥容量は洗濯容量より小さい(と言っても6〜7kgと大きい)ので乾燥時入れすぎないこと、またフィルターの掃除はきちんとやらないと生乾き問題が発生します。ただしヒートポンプ乾燥はドラム式にしかありません。縦型の乾燥機能はおまけ程度で容量も小さいので全く不十分です。

まとめ

衣類乾燥は電気でもヒートポンプ式洗濯乾燥機の乾燥能力なら十分実用的です。洗濯から乾燥まで放り込んでおくだけで良いというのは非常に大きなアドバンテージです。寝る前にセットして翌朝に仕上がっているという使い方なら時間がかっても問題ありません。さらにランニングコストがガスより安く、オール電化にできるのでガス工事代も浮きます。

ガス乾燥機のスピードは使い方により生きてきます。洗濯と乾燥が同時進行可能ですから大量の洗濯物を処理できます。しかしドラム式洗濯乾燥機の乾燥容量は6〜7kgと大きいですから一般家庭では1日一回で十分です。

つまりライフスタイルや設置場所の条件でどれが良いかは変わってきますが、エコハウス的観点からはオール電化にでき、ランニングコストもイニシャルコストも安いドラム式のヒートポンプ乾燥タイプの洗濯乾燥機がお薦めの選択です。特に共働き家庭では必須だと思います。

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