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公開日:2019.05.03

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省エネルギー住宅・ZEH

省エネルギー住宅を理解するための最重要ワード解説

省エネルギー住宅を理解するまでの基本ワードの解説をまとめました。関連する情報もあわせてお伝えします。より深く知りたくなったら、これらのワードで検索して勉強し、「家づくりのリテラシー」を高めましょう。

省エネルギー住宅は温暖化抑制に貢献する住宅

省エネルギー住宅とは、化石燃料の使用を抑え(=低炭素化)、温暖化抑制に貢献する住宅です。

エネルギー消費量が多い給湯と暖房を抑えるため、高断熱化や高効率な給湯設備の採用が対策の基本となります。

住宅の省エネルギー性能は、車の燃費に相当する一次エネルギー消費量で比較すると正確に把握できます。

「BELS」と呼ばれる省エネルギー性能のラベル制度もあります。

 

省エネルギー基準は国が定める断熱性能などの基準

省エネルギー基準は、国が定めた省エネルギー住宅を実現するための、一次エネルギー消費量や外皮性能などの基準を定めたものです。

欧米では新築住宅や大型改修などに適合義務化されていますが、日本では2020年より省エネ基準の「説明義務化」という中途半端な対応となっています。

省エネルギー基準は数十年をかけて段階的に強化されており、国は基準を満たした住宅には税制優遇・ローン金利優遇などを行い、省エネルギー住宅へ誘導を図ってきました。

 

住宅における断熱

住宅における断熱とは、冬や夏の外気温の影響を抑えるため、断熱材で建物の外皮をくるむことです。

断熱材は、羽毛のように分散した空気を多く含むほど、断熱性能が高くなります。

断熱の工法は、充填断熱と呼ばれる構造躯体の間に断熱材を入れるものと、外断熱と呼ばれ構造躯体の外側に断熱材を入れるものが主流です。

住宅の断熱性能は、UA値・Q値で表され、数値が小さいほど高断熱で、冬暖かく、夏涼しくなります。

断熱を高めることで省エネルギーを実現でき、光熱費も削減できることになります。

 

住宅における気密

住宅における気密とは、室内と屋外で空気が移動しないように隙間を減らすことです。

住宅の外皮部分を風を通さない素材や工法で住宅をくるむイメージです。気密の対策としては、部材のつなぎ目を気密シートや気密テープなどでふさぐことが基本となります。

気密性が低いということは、隙間が多いということですので、冷暖房の冷気や暖気が逃げ、光熱費もかさむことになります。

気密性能はC値で表され、数値が小さいほど気密性能が高いことになります。

 

住宅性能表示は「住宅の性能を示す通信簿」

住宅性能表示は、住宅の基本性能を10項目に分けて表示する制度です。住宅品質確保促進という法律で規定されている国の制度です。

設計性能評価は、設計図書を第三者機関が照合して評価し、建設性能評価は建設中の現場検査から完成後の検査を行い評価します。

「温熱環境の等級4」といったように等級で表し、等級の数字が大きいほど高性能になります。

 

長期優良住宅は「長持ちする良い住宅」

長期優良住宅は、長期優良住宅普及促進法で規定された、国が普及を進める「長持ちする住宅」です。

住宅性能表示制度の等級をベースとする要件を満たすと認定を受けることができます。

長期優良住宅の認定を受けた住宅には、住宅ローン減税、登録免許税、不動産取得税、固定資産税の税制優遇があります。

 

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)

ZEH(ゼッチ)とは、使用する電力<創る電力の住宅のことです。

平成25年省エネ基準より高い断熱性能と省エネ設備機器の採用で使う電力を減らした上で、太陽光発電などで電力を創り、エネルギー収支をゼロまたはプラスにします。

国は2030年に新築住宅の平均をZEHとすることを目指し、普及促進施策や補助金を実施しています。

 

まとめ

省エネルギー住宅は、トータルに考えるとメリットしかありません。断熱性能を高めることで、冬に暖かく、夏に涼しい快適な室内環境を実現でき、健康リスクの低減、省エネ、光熱費削減を実現できます。

体も財布も楽になり、住宅が心地よくなることで暮らしが充実します。

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今回ご紹介する優秀な設計事務所

SUR都市建築事務所 

家づくりは人と人との信頼関係です。何よりも設計者と建築主とのコミュニケーションが大事だと思います。私たちの提案「パッシブデザイン・ゼロエネ住宅」「高い性能、使い勝手とコストのバランス」「庭づくり」に共感していただけるなら、いっしょに家づくりをしませんか。楽しい協同作業からは、大らかな空間を持つ素晴らしい住宅が生まれます。

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HOUSEBASE 代表取締役 植村将志

住宅・建築分野におけるリアルな情報発信や、役立つコンテンツやサービスの提供、実務者向けのソリューションを通じて、すまい手やつくり手にとって納得のできる家づくりを目指しています。

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