住宅の価格は「建設費+メンテナンス費+光熱費」で考える
「人生100年時代」となると、心配はやはりお金のことですよね。老後を考えると「お金の貯まる住宅」を建てたいところです。お金が貯まる住宅を実現するには、建設費が上がっても耐久性能や断熱性能を上げることで、メンテナンス費や光熱費が下がるのでトータルでお得になります。
住宅を建てる費用より、建ててからの費用が大きい
人生の三大支出である住まいの費用は、ライフプランに大きく影響しますので、現在の家賃水準などから何となく決めるのではなく、ライフサイクルコスト(ある商品に対して生涯に使うお金)の観点が不可欠になります。
住まいの費用は大きく、土地・建物(もしくはマンション)の取得費、メンテナンス費用、光熱費の3つに分けることができます。
土地・建物の取得費は、住宅ローンで払うことになるので、現在の低金利の場合はあまり大きなリスクにはなりません。
実は、メンテナンス費用や光熱費のランニングコストのほうが金額的な負担が大きく感じられ、住宅の性能によって数百万円の差がつきます。
家づくりでよく考えなければならないことは光熱費
生涯に支払う光熱費は、かなり高額になります。
エネルギーコストの上昇率を加味する必要もあります。経済産業省の発表資料によると、電気料金は過去40年で年率平均2%程度で上昇しており、国のエネルギー施策次第ではさらに上昇する可能性もあります。
働き盛りの時には気にならないかもしれませんが、リタイア後の収入が大きく下がったときには大きな負担となります。
光熱費の負担が重く感じると、エアコンの使用を制限するなど我慢して生活するようになるかもしれません。しかし、それはヒートショックなどの健康リスクを招きます。
光熱費は高断熱化で大きく下げられる
光熱費を抑えるために、冷暖房を使わずに暑さ・寒さを我慢するのは現実的ではありません。一番良い方法は、住宅の断熱性能を高めることです。
高断熱な住宅を建てるためには、性能の高い窓や断熱材、気密をしっかり取るための費用の分は価格は高くなります。
断熱性能に加えて、屋根や外壁などを長持ちする材料にすることも節約効果を高めます。
人生という長いスパンでみると、断熱性能を高め、長持ちする材料で住宅をつくることは最も効率の高い投資と言えます。
まとめ
高断熱な住宅は、お金以外にもさまざまなメリットをもたらします。
それは快適性です。年間を通して家の中を適切な温度に保ちやすく、部屋ごとの温度差も抑えられます。
窓の性能が高いため大きな窓にしても寒い家にはなりませんし、結露もしづらくなります。また日差しを遮る日射遮蔽部材を取り付けることで夏も涼しさを保ちやすくなります。
住宅の内部が快適になることで、体調も崩しにくくなります。暑さや寒さ、結露に悩まされるのも論外です。
家づくりにおいては、長期のライフプラン、ライフサイクルコストを組み立てることで、より良い暮らしができます。そのための必須事項は、「高性能な住宅」です。
今回ご紹介する優秀な設計事務所
お客様の「感性」や「ライフスタイル」に合わせて、巧みに設計案に表現する引き出しの多さが魅力です。木の家の良さにこだわって暮らしたい人、衣食住すべてを自分らしく楽しみたい人、日々の暮らしに緑を感じて暮らしたい人にとっては、信頼して家づくりを任せられる設計者です。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
最新記事 by HOUSEBASE 代表取締役 植村将志 (全て見る)
- 4号建築物も構造図書の保存義務化へ - 2020年1月10日
- 耐震等級の徹底解説!住宅性能表示の構造の安定とは? - 2019年7月29日
- 住宅のリフォームは「健康性能の強化」が必須な理由 - 2019年6月15日
- 工務店は「事業承継できるかどうか」で選ぶ時代に - 2019年5月20日
- 省エネルギー住宅の「全館空調」はエアコンのみで実現できる - 2019年5月19日
こちらから(コメントフォーム)自由にコメントください!