公開日:2020.02.21
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木造非住宅の仕事は大きなビジネスチャンスである理由
住宅・建築業界で確実に明るい話題は「木造非住宅市場」の拡大
ここ数年、東京近郊の住宅実務者(工務店様や設計事務所様)と話すと、
「住宅市場が縮小するので経営が厳しい」
「人手不足で事業が厳しい」
「後継者難で事業承継が難しい」
「法改正の対応が難しい」
など、厳しいあるいは難しいといった暗い話が多いです。
一方で、確実に明るい話題があります。
その一つが、「木造非住宅分野」です。
木造にポジティブに取り組むことで、
まだまだ活躍できるステージはあると思っています。
「木造非住宅分野」が注目され、ビジネスチャンスがある理由
「木造非住宅分野」がなぜ注目され、ビジネスチャンスがあるかのポイントは下記です。
・木を積極的に使うことは、すでに「世界の常識」になっている
→木造建築は「第二の森林」となり地球温暖化防止に役立つ
・建築物の木造化による「SDGs」の取り組みが企業経営にプラス
→発注者側に建築を木造で発注する意識が高まっている
・「ESG投資」でも環境という要素で木造化・木質化は評価の対象に
→木材は二酸化炭素を貯める機能があり、廃材などはバイオマス燃料として熱源となり、循環型社会では重要な役割を果たせる
・非住宅木造市場はこの10年で約2倍の市場規模に成長
→2020年には約8,000億円の市場になることが見込まれている
・低層非住宅建築における木造のシェアがとても低い
→非住宅における、2階建以下の木造のシェアは約15%程度、3階建の木造のシェアは約2%程度なので、まだまだシェアを伸ばせる。(鉄骨造からシェアを奪える)
・建築基準法の改正などにより木造が計画しやすくなっている
→構造や防火・耐火の基準をクリアすれば、木造建築の可能性は大きく広がっている
・工務店は木造の施工技術やノウハウを活かせる
→大手建設会社や一般の建設会社では「木造の施工ができない(大工さんが確保できない)」ため、木造非住宅案件の木造躯体工事の建て方や、木工事は、地域の工務店に頼らざるをえない
・住宅系の設計事務所は木造の設計スキルが活かせる
→組織設計事務所や今までRC造や鉄骨造をメインにしていた設計事務所では「木造の設計監理ができない(木造の設計ルールや納まりが分からず、実施設計や監理ができない)ので、仕事の機会が広がる
まとめ
木造非住宅の分野では、このような流れを受けて、新しい会社やさまざまなサービスが生まれています。
例えば、木造非住宅の構造設計を専門に行なう新たな会社も誕生しました。
です。
工務店様や設計事務所様にとっては、大きなビジネスチャンスが広がっています。
もちろん当社もです。
最近、若手の設計者に会うと
「コンペやプロポにトライするより、ジムに行こう!」
と呼びかけてます。
木造建築を普通に設計監理できる能力と、健康面が充実していれば、
「まだまだ仕事はある」
からです。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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