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公開日:2017.02.09  /  最終更新日:2018.11.03

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設計事務所・工務店家づくりのポイント

工務店と契約する前に必ず確認すべき7つのポイント

家づくりを工務店に依頼する際に、その会社と契約するかどうかを最終的に判断できる材料が欲しいですよね。建築の技術的な話まで含めると膨大になってしまいますので、一般の方でも判断しやすい、その工務店の家づくりに対する姿勢を見抜くポイントについてお伝えします。

工務店と契約する前に必ず確認すべき7つのポイント

工務店と契約する前に確認しておきたい7つのポイントとは?

工務店と契約する前に必ず確かめておきたいポイントがあります。
以下の7つのポイントについて、自分なりに可能な限り聞いたり調べてみてください。

  1. 経営内容は健全か
    経営状態が健全な工務店に依頼するということが、安心への選択肢への一つであると言えます。財務体質が弱く、建てた後に倒産してしまうなどしてしまうと、瑕疵担保保険が義務付けされているといっても、不安は大きくなります。経営状態を把握することは難しいと思いますが、その工務店が「完成保証」を利用できる会社であるかどうかは一つのベンチマークになります。
  2. 打合せ議事録を残しているか
    仕事としては基本的なことですが、打合せをする際に、取り決めたことや検討すべき項目をメモにとり、お互いに情報を共有しているかどうかを確認しましょう。家づくりでは決定するべき項目も多く、人間がつくるものなので、どうしてもミスは生じやすくなります。せっかく信頼すべきパートナーとして選んだ工務店と「言った、言わない」で問題になることを避けることができます。
  3. 質問に誠実に答えてくれるか
    現場見学や工務店を訪問した際に、建築が専門ではない建て主に対して、専門用語のみで説明したり、業界の慣習を押し付けたりする会社には注意しましょう。建て主にもわかりやすい言葉で説明したり、わからないことがあった場合は調べてから回答しますというような、誠実な対応ができるかどうかを確認しましょう。
  4. 地盤の確認と、適切な対応をしているか
    安全な家をつくるための大前提は地盤への対策です。地盤調査を行い、それに見合った基礎設計を行っているかを確認してみましょう。地盤が軟弱な場合は、地盤改良工事を行う必要があります。注意する点としては、地盤調査結果で「改良が必要」という判断がされているにも関わらず、地盤改良工事に伴いお客様が負担する金額が増えることを懸念して(総費用が増えると受注が遠のく可能性があるため)、経験的な判断だけで地盤改良工事を行わない場合です。地盤に関してはセカンドオピニオンとしてアドバイスしてくれる会社のサービスもありますので、利用を検討してもよいかもしれません。
  5. 大工さん、職人さんの教育ができているか
    工務店の社長や現場監督が言っていることと、現場で家を建ててくれている大工さんや職人さんの言うことが違っていると不安に感じると思います。立場も違いますので完全に一致することはないのですが、その差が少ないほうが工務店全体としてどのような家づくりを心がけているのかが明確になると思います。基本的な姿勢として、現場の中でたばこを吸わない(吸っていたら論外!)とか、現場を極力きれいな状態にしておくことなどを普通に取り組んでいるかどうかを確認しましょう。
  6. 現場監督による現場点検を徹底しているか
    自社で引き渡し後の定期点検を実施している会社は、施工中に極力ミスを出さないように、大工さんや職人さんの仕事を現場監督がしっかり点検しています。なぜなら家を引き渡した後に何か問題が生じた場合に、工務店側に負担がかかってくるからです。OB施主の家を見学できた場合などに確認してみましょう。引き渡し後に何か不具合があった際に、連絡しても来てくれないというような会社には注意しましょう。
  7. 家の性能に関して明確な方針があるかどうか
    住宅に関する技術には様々な工法がありますが、その地域で家づくりを行っている工務店が、どのような考えのもとで、工法等を選定しているのかは重要です。工務店によって取り組み方に差が大きいのは耐震性と省エネルギー性です。断熱・気密に特化している会社があると思えば、いい加減な考え方や施工をする会社もあります。家の基本性能が低いと、光熱費などのランニングコストがかかるだけでなく、結露などの状況によっては構造躯体にまで影響が及ぶこともありますので注意が必要です。

まとめ

工務店を見抜くコツは、社長や現場監督の話を聞くこと、工事現場や完成した家などの現場を見ること、その工務店の関係者(OB施主や、大工さん、職人さんなど)に会うことが基本です。それに加えて本コラムの項目をチェックした上で、その工務店との相性を確認することにより、家づくりをより安心して依頼できることにつながります。家づくりでは積極的な姿勢でつくり手とコミュニケーションをとることが重要です。

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HOUSEBASE 代表取締役 植村将志

住宅・建築分野におけるリアルな情報発信や、役立つコンテンツやサービスの提供、実務者向けのソリューションを通じて、すまい手やつくり手にとって納得のできる家づくりを目指しています。

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