公開日:2018.06.22
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地域の工務店の仕事は住宅だけではなく家族の幸せをつくること
住宅は社会のインフラです。
日本の家づくりを担っているのは「地域の工務店」ですから、未来のことを考えて住宅を提供する必要があります。
将来の社会の変化を予測しながら、資産としての価値を保つことができる住宅の性能というものを意識しながら、現在進行中の家づくりを行う必要があります。
現在の郊外の住宅街の大きな問題点の一つとしては、車が運転できなくなった瞬間に「陸の孤島」になってしまうことです。
郊外の戸建て住宅を所有するシニア層は、住み替えを希望しても「不動産価値が低い住宅」は売却できません。
仮にですが、デザイン性や性能が高い住宅であれば将来的にも資産価値を持ち、子育て世代が郊外の戸建て住宅を中古で安価に購入できるようになるかもしれません。
住宅という社会的なインフラをうまく活用しながら、ライフステージに合わせた住み替えを実現できるような家づくりを目指していく必要があると感じています。
地域の工務店の本質的な仕事は、将来にわたって資産価値を持続できる住宅が基本です。
そして地域の家守りとして、単なる住宅をつくることだけではなく、そこに暮らす家族の幸せをつくることです。
とても難しい仕事だと思いますが、優良な工務店であればきっとできると思っています。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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