公開日:2018.04.09
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家づくりもプロスポーツも当事者意識が基本
今日は、スポーツの世界で大きな話題が二つありました。
一つは、大谷翔平選手の2勝目。
(早朝に起きて、見てしまいました。本当に素晴らしいピッチングでした。)
もう一つは、サッカー日本代表のハリルホジッチ監督の電撃解任でした。
(そうした意見も出ていましたが、本大会直前でまさかの決断でした)
スポーツ好きの私としては、いろいろ考える機会となりました。
団体スポーツの場合、相手チームとの兼ね合いや、チームとしての総合力により、勝敗や結果は左右します。
現場で指揮をとる監督や、ベストを尽くそうとする選手は、自分自身でリスクを負いながら、自分や相手と戦っています。
結果を出せば賞賛され、結果が出なければ徹底的に批判されるのが、スポーツの世界です。
誰にも頼ることができない、圧倒的な「当事者意識」の中で、奮闘しています。
家づくりの世界でも、つくり手側が良かれと思って判断したり行動したことを、すまい手側が理解できずに、誤解を与えてしまうこともあります。
本日、弊社でコンサルティングをさせていただいているクライアントから、発注者と設計者で意思疎通がうまくとれていないと相談がありました。
原因は設計者が品質やコスト、スケジュールを守るために先手先手で気配りしたことが、発注者にうまく伝わっておらず、逆に疑心暗鬼になってしまったということでした。
そのようなことにならないためには、どうすればよいのでしょうか?
一つの答えは、すまい手が正しく理解できるように、すまい手目線に立って、わかりやすく伝える努力を怠らないことだと思います。
そのためには、つくり手側がより「当事者意識」を持って、すまい手に伝える必要があります。
つくり手側だけに問題があるとは思いませんが、扱う金額の大きさと、サービスや説明の丁寧さが比例していないことは問題だと思います。
家づくりも契約事である以上、すまい手とつくり手は対等であるべきなのですが、すまい手側の家づくりのリテラシーに差がある以上は、つくり手側に顧客に応じて丁寧な説明が必要なのだと思います。
家づくりのトラブルでは、たった一言が足りないばかりに、揉めてしまうこともあります。
そのようなことにならないためにも、つくり手側が当事者意識(自分の家を建てているつもりでお客様に向き合う)ことが基本になると思っています。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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