公開日:2019.09.07 / 最終更新日:2019.09.08
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ハーレーダビットソンの重さに対応可能なスロープ補強工事
ハーレーダビットソンのバイク重量は何と約300キロ!
人生で初めてのリフォーム工事を経験しました。
それは「ハーレーダビットソンの重さに対応可能なスロープ補強工事」です。
これはある意味で難題だと思いました。
はじめはどこに相談してよいか、私でもわかりませんでした。
バイク屋さんも、便利屋さんも、工務店さんも、おそらく対応できません。
そこで私が信頼する工務店の社長で自らバイクを乗る方に相談したところ、相談に乗ってもらい、まずは現地を見に行くことにしました。
ハーレーダビットソン対応のスロープ改修工事の現場調査
まずは、現地に調査に訪問しました。
バイクを駐輪するために購入した物置の床の高さとエントランスの土間部分にレベル差があります。
その解消のために既製品の折り畳み式スロープをお客様が購入したのですが、何とバイクの重さが約300kgあるそうで、スロープがたわんでしまうということです。
そこで、当社に相談をいただいたとのことです。
最初にご相談があった時は、スチールなどで新規のスロープを制作しようと考えましたが、コストや重さ(物置に収納するため普通に持てる重さにしなければならない)の問題により方針転換しました。
お客様がせっかく購入した折り畳み式スロープを補強することにしたのです。
お客様に了解を得て、工務店さんに折り畳み式スロープを持ち帰ってもらって、必要な補強を行ってもらい、後日設置と調整を行うことにしました。
ハーレーダビットソン対応の補強したスロープの設置
まず、スロープのたわみを抑えるために下記のようなパーツを工務店さんが制作してくれて、スロープ中央部のたわみを抑えることにしました。
その後に現地で設置して調整を行います。
スロープの中央部にドリルで穴を空けて、上記のパーツを取り付けます。
工務店さんの車には、道具や部品が常備されているので、その場で調整も可能です。
スロープの接地する面には、アルミCチャンネルで補強します。
物置とスロープの取り合いは、スロープの上からドリルで穴を空けて、そこにボルトで固定できるようにしました。
いよいよ、お客様に実際にバイクを動かしてもらって、スロープが重さに耐えられるか検証してもらいます。
無事に重さに耐え、入庫することができました。
なかなか体験できない仕事ですが、無事に完了しました。
お客様にもとても喜んでいただきました。
対応してくれた工務店さんにも本当に感謝です。
ビジネスとしては微妙な話(笑)でしたが、とても貴重な経験となりました。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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