公開日:2018.06.10
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就職氷河期に社会に出た人間が、今の「売り手市場」に思うこと
1990年代から2000年代にかけては、「就職氷河期」と呼ばれておりました。
現在の年齢ですと、40歳代の人がその世代に当たります。
私も1997年に大学を卒業して就職しましたので、「就職氷河期」世代です。
「就職氷河期」と言われるような厳しい時代に職を探した人は、社会に出るときに
「世の中ってそんなに甘いものじゃない」
ことを身をもって体感させられます。
そのつらい体験があるので、なんとか入社した会社の中で、力をつけるための努力をします。
現在は、人口減少や高齢化などの理由による40歳代以上の求人も活発です。
会社によって差はありますが、「就職氷河期」に入社した人材が、会社の屋台骨を支えているという会社は少なくないようです。
これに対して、今のような「売り手市場」で入社する人たちは、ある意味で恵まれた立場ですが、
自分自身をどのように磨くかを悩むかもしれません。
短期的には幸せに見えても、長い人生を考えれば不幸なのかもしれません。
これからは、「サバイバルの時代」に突入すると個人的には思っています。
日本はいま表面的には豊かですが、これからは人口が減っていき、大きな経済成長は見込めません。
国に頼らず、自分で稼ぐ力をつけることがより重要になってきます。
これからは「答えのない時代」でもありますので、課題を見つけて自分で解決していく能力が求められるのだと思います。
「人生100年時代」でもありますし、「働き方改革」や「複業・兼業」の流れもありますので、
一つの会社でずっと仕事をすること自体に無理があります。
以上、「人財」をどのように探し、どのように育成していくかに悩む経営者の「独り言」でしたw。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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