公開日:2018.03.16
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工務店が設計事務所と協働するためのポイントは「メンバー選抜」に尽きる
ハウス・ベースは、現在複数の工務店様のコンサルティング業務を行っております。
ある工務店様は、「建築家と建てる家づくり」をコンセプトにされています。
工務店様には、設計担当の社員がいることは稀ですので、外部の設計事務所様と協働している会社が多いのです。
設計事務所と言っても、いろいろなタイプがあり、木造住宅の設計を得意としている方は実は限られた存在です。
家づくりでは、お客様や工務店様との相性も重要ですので、高いコミュニケーション能力も求められます。
「仕事ができて、人柄も良い、実力と実績を伴う設計者は、全体の3パーセント程度」というのが設計者に2,000人以上会ってきた私の正直な感想です。
工務店が自社の案件で設計施工で家づくりを行う場合、設計事務所と協働するには、いくつかのパターンがあります。
CASE1:工務店がお客様と打合せを行い、図面作成や申請業務のみ設計事務所に依頼する
→代願業務と呼ばれており、これが最も多いのです。
CASE2:工務店が設計事務所に打合せから設計、申請業務までを依頼する
→設計事務所が工務店の設計担当となり、設計実務を行ないます。
CASE3:設計事務所にお客様を紹介して設計監理契約を締結し、施工は自社で施工する
→工務店が集客、営業活動を行い、設計を完全に外部の設計事務所に依頼します。
デザイン性の高い住宅で訴求している工務店の多くは、上記のCASE3です。
その場合に重要となるのが、設計事務所の選定です。
そのお客様の家づくりをトータルでコーディネートするのは工務店になります。その工務店との協働をうまく実現するために設計事務所に求められることは下記の項目になります。
・ 依頼する工務店の家づくりのコンセプトや仕様などへの深い理解と正しい実践
・ お客様、工務店との正確で適切なコミュニケーション
・ お客様の予算や工務店の仕様に応じてのコストに最大限配慮した設計
・ 工務店に必要以上に依存せず、プロの設計者としての当事者意識(図面精度や工期の遵守)
設計事務所にとっては、自社単独で受注したお客様と、工務店から紹介されたお客様では設計料の違いなどでサービスが異なることがありますが、お客様にベストを尽くした提案をするべきなのは言うまでもありません。
現在の住宅業界が迎えている「人財不足」を考えると、今まで以上に工務店と設計事務所の協働は必須になると私は考えております。
付加価値の高い住宅を実現するには、設計のプロ(設計事務所)と施工のプロ(工務店)による正しい協働が家づくりには必須です。
住宅業界では、水と油の関係とも言われる工務店と設計事務所の関係性・・・。
ハウス・ベースは、お互いにWin-Winになる関係の構築を目指して活動していきます!
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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