家づくりは誰も教えてくれない。だから「家づくりのリテラシー」を上げる。
「家づくり」は誰も教えてくれませんよね。学校でも教わらないし、友人・知人のアドバイスもあまり役に立たないと思われます。なぜなら、家づくりの前提条件となる家族や暮らし、働き方のかたちなどが、常に流動的で定まりにくく、他人が教えることが難しいからです。失敗しない家づくりのためには、自分自身で家づくりに関するリテラシーを上げるしか手段はありません。本コラムではこの「家づくりのリテラシー」について解説します。
「家づくりのリテラシー」とは?
「家づくりのリテラシー」とは、自分にとって望ましい生活空間をはっきりとイメージすることができ、言葉やイメージ写真などをまとめ、それをプロのつくり手に伝えて、自分の家をかたちにできる能力のことです。決して建築が好きというような特殊な人では無く、その多くは普通に自分らしい「暮らし」を大切にしている人です。
家づくりコーディネーターとしてお客様と接している立場からみても、年々「家づくりのリテラシー」の高い人々が増えつつあることを実感します。様々なデータやアンケート結果を見ても、自分で積極的に情報を取得し、主体的な姿勢で家づくりに取り組む人が増えています。
その結果として、都市部においてはコストパフォーマンスの高い、中古物件(戸建住宅、マンション共)のリノベーションに興味の矛先を向けはじめています。グーグルのデータをみても、「リフォーム」や「リノベーション」の検索ボリュームは、実は新築以上に多いのです。
家づくりのリテラシーの高い人ほど、リノベーションに向かっている
家づくりのリテラシーの高い人ほど、優良な中古物件を探し出して、それを自分の暮らしに合わせてリノベーションして住むという決断をしています。ありきたりの間取りや仕様には満足できないし、新築マンションを購入してすぐ壊すのはもったいないと感じている人です。
自分のお気に入りのテイストでリノベーションされた住空間は、当然のことながら、見た目も住みやすさも格段に満足度が高いはずです。家は暮らしそのものです。家づくりへの意識や興味の高まりによって、そのすまい手のライフスタイルに新たな変化が生まれるのではないでしょうか。
まとめ
今までの日本の家づくりは、「家の品質」より「地価」の方に人々の注意が向かいがちでした。その結果として同じような住宅が普及することになりました。しかし、時代ははっきりと変わり、「土地」ではなく「家」が、ようやくまっとうなモノとして、認識されてきた感覚があります。
HOUSE BASEでは、そこに暮らしの成熟感をよりはっきりと自覚させてくれるような、活力のある「家」のブランドをつくってみたいと考えています。そのための第一歩として、すまい手の皆様の「家づくりのリテラシー」を上げることをお手伝いさせていただくために、この家づくり情報サイト「HB PRESS」を運営しています。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
最新記事 by HOUSEBASE 代表取締役 植村将志 (全て見る)
- 4号建築物も構造図書の保存義務化へ - 2020年1月10日
- 耐震等級の徹底解説!住宅性能表示の構造の安定とは? - 2019年7月29日
- 住宅のリフォームは「健康性能の強化」が必須な理由 - 2019年6月15日
- 工務店は「事業承継できるかどうか」で選ぶ時代に - 2019年5月20日
- 省エネルギー住宅の「全館空調」はエアコンのみで実現できる - 2019年5月19日
こちらから(コメントフォーム)自由にコメントください!