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ZEHコラム No.11

オール電化それともガス?ZEHで暮らす建築家の選択は「オール電化」

オール電化が良いか,ガスも使った方が良いかよく話題になります。
雑司が谷ZEHでどう判断したかをまとめました。
使い勝手、コスト、そして災害時の備えという3つのポイントで考えます。
なお、建物性能として十分な断熱気密性能がある省エネルギー住宅であること、また、ガスについては都市ガスを前提にしています。

オール電化キッチン

空調、給湯、調理が「オール電化orガス」を判断するポイント

家庭で使うもので電気以外の選択肢がある物というと、空調、給湯、調理が代表的な物です。

他はほぼ電気しか選択肢がありませんから、電気はどうしても必要です。

したがってポイントとなる空調、給湯、調理も、電気でオール電化とするか、それとも一部ガスや灯油を選択するかがポイントになります。

 

最もエネルギーを使う空調はヒートポンプを使うエアコンが有利

空調も冷房についてはほぼエアコンしかありませんから、ここは電気になります。

エアコンは同じ機器で暖房もできるので、イニシャルコストでは断然有利です。

電気代もヒートポンプという仕組みは大変省エネなので、暖房時もガスや灯油より経済的です。

エアコンは寒い時に急激に暖めるのは得意ではありませんが、建物の断熱気密性能が十分ならゆるく定常運転することで解決でき、直接風が当たる不快感も床下エアコンなどの設置方法を工夫すれば問題ありません。

24時間全館空調で快適かつ健康的です。

したがって省エネ住宅の空調はエアコンで決まりです。

雑司が谷ZEHでは2台の小型エアコンで全館空調です。

 

給湯はいろいろありますが・・・。エコキュートが一番省エネ

エコキュートが一番省エネ

給湯器については省エネタイプの給湯器でも電気を使うエコキュート、ガスを使うエネファーム、エコウィル、エコジョーズと多くの選択肢があります。

この中でエネファーム、エコウィルは同時に発電もする物ですが、価格も非常に高く補助金無しには成立しません。

ランニングコストの点でも家庭ごとの使い方により発電量と給湯量のバランスが難しく思ったほど効率的に運転できない場合も多いので、それぞれの家庭に合うかの見極めや補助金が使えるかのチェックが必要です。

エコジョーズは多少効率の良いガス給湯器に過ぎませんが、機器も安価ですし他の機器にもガスを使う場合にはシンプルで悪い選択ではありません。

しかしここでもヒートポンプを使うエコキュートが一番省エネで、機器代金のアップ分をランニングコストで十分埋め合わせることができます。

 

IHかガスコンロか・調理はこだわりしだい

IHコンロ

調理に関してはIHとガスコンロで光熱費の違いはほとんどありません。

ガスコンロはまわりに逃げてしまう熱が結構多いので、IHに比べて効率が悪く、電気を使うIHと変わらないのです。

しかし調理のスタイルは少し違ってきます。

よく言われるのは中華鍋を振ることが出来ないという事です。

また鍋の種類が限られると言うこともあります。

調理スタイルにこだわりがあるならガスしかないと言うことになります。

しかしIHでも慣れれば不便は感じません。

火力の強さなどIHならではの利点もあります。

なお、その他にIHのメリットとして、まわりにあまり油が飛ばず掃除が楽(レンジフードの掃除は1年に一回で十分です)、火を使わないので安全という面も大きいです。

 

オール電化のメリット:ガス工事費がかからない

イニシャルコストを比較した場合、電気を使うエコキュートやIHは、ガスのエコジョーズ、ガスコンロより機器代は高いですが、オール電化にしてしまえばガス配管工事がいらないという点を見逃しがちです。

そこまで考慮するとイニシャルコストは大差ないと思います。

さらにランニングコストでは、オール電化はガスの基本料金がかかりませんし、電気料金の割引もありますから、有利です。

なお、給湯と暖房は灯油という選択肢もない訳ではありませんが、コスト的には電気のヒートポンプと大差なく、給油の煩わしさや可燃物が近くにあるという危険性を考えると、あえて選択する理由はないと思います。

 

災害時の復旧は、電気が断然早い

インフラ復旧グラフ

災害時を考えて、複数のエネルギー源を確保したいと言う発想で、ガスがあった方が良いと言う意見もあります。

しかし大きな災害で電気がダメな時は、ガスや水道もダメになります。

東日本大震災や熊本地震の場合を見ると、電気の復旧は1週間以内ですがガスは2週間から1ヶ月もかかっていますから、災害時は電気が圧倒的に強い訳です。

非常時用のエネルギーという意味では、オール電化にした上でカセットコンロなどを備えておく方が効果的だと言えます。

 

まとめ

結論としては、基本的にはオール電化の方が特にコストの面でメリットが大きいということになります。

災害時も問題ありません。

原発の電気は使いたくないからというのも一つの見識ですが、電気はいずれ自然エネルギーによる発電に切り替わるものと思います。

ただし調理にこだわりがある場合はガスコンロを採用しても良いと思います。

その場合は給湯もガスにしてエコジョーズを使う選択も有りです。

 

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浦田義久 - SUR都市建築事務所
家づくりは人と人との信頼関係です。何よりも設計者と建築主とのコミュニケーションが大事だと思います。私たちの提案「パッシブデザイン・ゼロエネ住宅」「高い性能、使い勝手とコストのバランス」「庭づくり」に共感していただけるなら、いっしょに家づくりをしませんか。楽しい協同作業からは、大らかな空間を持つ素晴らしい住宅が生まれます。

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