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公開日:2016.08.19  /  最終更新日:2018.11.03

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住宅ローン

マイナス金利の影響!今なら住宅ローンをお得に借りられる?

2016年1月29日に日銀の政策として発表された、マイナス金利の導入。
日本経済への影響はまだまだ分かりませんが、住宅ローンの金利に関しては早速良い影響が出ています。マイナス金利によって、住宅ローン金利はどのような影響を受けるのでしょうか?

マイナス金利で経済が活性化する?

最近、新聞やニュースでも取り上げられる「マイナス金利」。

日銀の政策として、▲0.1%の金利条件が決定されたことで、「マイナス金利」という言葉をよく聞くようになりました。

「金利がマイナスになる」と聞いても、あまりピンと来ない方も多いのではないでしょうか。

 

通常のプラスの金利の状態のときのことを考えてみましょう。

例えば年0.1%の金利の場合、100万円を預けると、1年後には1,000円の利息がもらえますよね。

マイナス金利はその逆なんです。

つまり、100万円を預けると、1年後には1,000円を支払わなくてはいけなくなるんです。

お金を預けるというのは、つまりお金を貸しているということ。

お金を貸しているのに、手数料を取られる…これは異常事態ですよね。

 

しかし、ご安心ください。

今回のマイナス金利の政策は、銀行向けの政策で、私達が普段使うような銀行への預け入れには関係がありません。銀行の持っているお金を日銀に預ける際に適用されるんです。

つまり銀行は、私たち消費者からお金を預かった際の利息と、銀行が日銀へお金を預けた際の手数料をダブルで支払うことになります。これは、銀行にとっては痛手です。

銀行が日銀にお金を預けることは、これまでは利子というメリットがありましたが、マイナス金利の状態では損失にしかなりません。

そのため銀行は、なるべくお金を日銀に預けずに、利益をださなくてはなりません。

利益を出すためには、銀行は積極的に企業や個人にお金を貸したり、融資する必要があります。

ということは、企業や私たち消費者にとっては、お金を借りやすくなるという状況になりますよね。

資金を得られると、企業や個人の新しい生産活動や消費が増えます。

すると経済全体が活性化します。

実は、これがマイナス金利政策の狙いなのです。

 

マイナス金利の影響で、住宅ローン金利が低下する

マイナス金利

マイナス金利になると、具体的にどのような影響があるのでしょうか?

マイナス金利の影響を大きく受けるのは、長期金利です。長期金利とは、返済までの期間の長い債券などに対する金利のことで、日本では10年ものの国債の利率を指します。

長期金利は、長期にわたって融資される住宅ローンの金利にも、大きな影響を与えます。

マイナス金利が発表された1月29日の時点で、長期金利は0.094%となり、日本の歴史上で最も低い利率となりました。

この影響を受けて、住宅ローン金利に関しても、すでに複数の銀行は住宅ローン金利の引き下げを発表しています。

 

住宅ローン金利引き下げ競争が加速する

住宅ローンは、万が一返済ができなくなってもマイホームが担保になっているので、貸し倒れが少ないという特徴があります。

銀行が融資を増やすとなると、なるべく住宅ローンのようなリスクの少ない融資を強化していきたいですよね。そのため、銀行同士の住宅ローン金利の引き下げ競争が加速すると考えられます。

その一方で注意が必要なのが、マイホーム自身の価格。銀行の資金が不動産市場に流れ込み、物件の価格があがる可能性があるんです。

いくら住宅ローン金利が低くても、そもそもの物件が高ければあまりお得ではありません。

 

住宅ローンの借り換えを考えよう

住宅ローン

それでは、すでに住宅ローンを借りている!という場合はどうでしょうか。

住宅ローン金利が下がっているので、このタイミングで「住宅ローンを借り換える」というのはメリットが大きいです。

ただ、住宅ローンは申し込んでから融資を受けられるまでに1ヶ月ほどかかることもありますし、審査に落ちてしまうことも考えられます。

2015年に住宅ローン金利が大幅に低下した際には、人気の住宅ローンに人が殺到し、普段以上に申し込みに時間がかかるということもありました。そのため、借り換えが遅れてしまうというリスクもあらかじめ考えておきましょう。

また、住宅ローンの金利が適用されるのは、申し込み日ではなく契約した日です。今から申し込みを行っておくと、いざ住宅ローン金利が下がったときに先手を取れるので、今は重要なタイミングといえますね。

 

まとめ

マイナス金利である現状は、とてもレアな瞬間であるということがお分かりいただけたでしょうか。

これまで各銀行の住宅ローン金利を見てきましたが、この異常事態において住宅ローンがどのようになっていくのか、正直予想しきれない部分もあります。

しかし、住宅ローン金利に関しては、おどろくほど低い利率になる可能性が高いと言えます。そのため、人気の住宅ローンには申し込みが殺到するでしょう。

ただ、これは異常事態ですので、その後金利が一気に上昇することも考えられます。まさにタイミング勝負ともいえます。

住宅ローンは申し込みから審査、融資実行まで少なくとも2週間、長いと1ヶ月かかるのが一般的。

金利が低いうちに住宅ローンを借りたい、借り換えたい、と思っている方は、早めに申し込んでおくのをおすすめします。

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HOUSEBASE 代表取締役 植村将志

住宅・建築分野におけるリアルな情報発信や、役立つコンテンツやサービスの提供、実務者向けのソリューションを通じて、すまい手やつくり手にとって納得のできる家づくりを目指しています。

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