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2016.03.28

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地域の工務店の力を活かし、すまい手に安心を提供する

HB PRESSによる、「豊田和久建築工房」代表の豊田和久さんへのインタビュー。常にお客様に対して「正直」に対応することを心がけているという話に続き、この後編では豊田さんが地域の工務店と協力関係を築き、現場見学やコスト調整などを通じて、すまい手に安心してもらえる家づくりの話をうかがいました。

臼井の家 内観写真

豊田和久建築工房の豊田さんからは、地元である千葉・船橋への想いと、実家がお寺で保育園も運営する家庭に育ったということもあり、誰かのために役に立ちたいという強い想いも感じられます。

今のユーザーは、家づくりに関してインタ-ネットや書籍等を通じてよく調べている人が多い。

「実際お客様とお会いすると、たくさんある情報のなかで何が本当で、自分の家には何が必要なのか?そのような疑問を持っているように感じられ、それにきちんと応えることが出来るのは一定の規格に縛られない設計事務所であると確信しています」

地域の工務店との協働

真間の家 内観写真

豊田さんは、設計事務所との家づくりの強みを生かすために、地域の工務店と良好な関係を築き、お客様の家づくりを行っている。

「長く快適に暮らせる住まいを、安心とともに提供できることを第一に考えています。具体的には長期優良住宅のような公的な制度とそれにプラスαの性能やノウハウで快適性を向上させるようにしています」

「地域に根付いた工務店は地域に信頼されているからこそ長く存続しているので、その様な工務店数社と提携し、協働しながら家をつくっています」

工務店とはお互いに依存せず、緊張感のある信頼関係を築いているらしい。設計段階で、提携している工務店の仕事を設計中のお客様と見にいくこともあるという。引渡し後、メンテナンスなどで長く付き合う事になる工務店を、お客様が早期に知ることが出来ることも安心のひとつになる。

お客様の予算と工事費を丁寧にすり合わせる

お客様の予算と工事費を丁寧にすり合わせる

豊田和久建築工房では、お客様の予算と工事費のすり合わせにかなり気配りをしている。

「工事費については、基本設計(プランニングとおおよその外観決定)が完了した時点で、工事を予定している工務店に工事費の概算見積りを提出してもらいます。特別に原価見積りで算出してもらっています」

「原価見積りとはメーカーや職人さんから提出された金額をそのまま見積書として提示するものです。本当の金額を知ることで材料や工法などの選定を依頼主さんにも分かりやすく正確に説明することができ、結果的に設計者、工務店を信頼してもらっています」

工務店からすると「仕入れ」の金額を伝えることにもなるため、一般的な商慣習では難しい話だが、豊田さんとの信頼関係により特別に対応しているそうだ。

「概算見積りでも詳細な積算をしてもらうので、基本設計のまま変更なく実施設計(工事をするための詳細な設計、図面作成)を進めた場合は、おおよそ±10%程度の精度で実施設計後の工事金額の提示もできています」

10%程度の差がでる理由は、時価による見積りなので建材費の変動がある。オリジナルな設計のため、詳細図を描くことで基本設計時には気がつかなかった細かい要素が設計、工事の双方から出てくる。

「この概算金額を踏まえて設計を進めることで、詳細設計完了時に工事費が大幅に予算オーバーしてしまい、金額調整のために建物を小さくしたり、色々と決めた仕様をあきらめるということがなくなります」

「工務店は工事費、技術、メンテナンス体制など考慮した上で選定しています」

「選定した工務店に継続的に仕事を依頼することで弊社がもとめる工事の品質が向上しますし、引渡し後のメンテナンスの情報交換がスム-ズになります。お互いの信頼関係が構築されているため、見積り金額に設計事務所案件で手間がかかるというような予備費的な金額を入れることが無くなりますので、結果として適正な価格となります」

豊田和久建築工房と担当工務店の協働により、お客様の予算と実際にかかる工事費をすり合わせしながら設計を進められることは、依頼主としては安心ですね。

進行中のプロジェクト

豊田さん

豊田さんに現在の仕事の状況について聞いてみる。

「実はこの自邸兼事務所の近くに、私の弟の家を設計しました。今は木工事の途中です」

「現場にはよく行くようにしています。家は手仕事で作られる部分が多いですし、図面では伝えきれないこともあります。信頼している工務店の現場に入る大工さん、職人さんは技術力もあり経験も豊富な人が多いので、相談をしながらより良いものを一緒につくっていくかたちです」

豊田さんに現場を案内してもらう。仕事中の大工さんと会話を交わす様子などを見ていると、豊田さんの大工さん、職人さんに対するリスペクトの姿勢が感じられる。

「ケンチク・ふらっと」の活動

豊田さん

豊田さんは、千葉県船橋市で設計事務所を営む建築家のグループ「ケンチク・ふらっと」に参加している。

「家づくりを通して私たちが暮らす船橋・習志野をより魅力的な街にしてゆきたい、という思いで2011年に、建築家の仲間と「ケンチク・ふらっと」を結成しました」 

「「ケンチク・ふらっと」は現在、展覧会やセミナーを定期的に開催し、家づくりの楽しみをお伝えすると共に、ユーザーの住まいについての問題やお悩みに耳を傾ける活動をしています」

今後、さらに様々なイベントを企画し、皆さんと共により良い住まいについての意識を高め合い、その輪を広げてゆきたいと思っているそうです。

家は住みやすく快適に

子供が楽しめる空間

「家は、家族が集い、休み、食べ、癒される場所です。休日を家でゆっくり過ごす人、仕事の拠点が家である人、ガーデニングを楽しみたい人。家は身を守るだけではなく、住みやすく快適であることが基本だと考えています」

「春や秋は心地よい風を、夏は涼風を、冬は日差しを取り込み、四季のいいとこ取りをしながら、お客様の好きな気持ちよい素材、空間で暮らしてもらいたいですね」

豊田さんのように積み重ねられた経験と知識を持った設計者に家づくりを依頼すれば、すまい手とつくり手が双方で納得しながら家づくりを進められます。

家づくりに携わる人間が互いに信頼関係で協力できる体勢こそ、良い家づくりの秘策のひとつです。

 

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HOUSEBASE 代表取締役 植村将志

HOUSEBASE 代表取締役 植村将志

住宅・建築分野におけるリアルな情報発信や、役立つコンテンツやサービスの提供、実務者向けのソリューションを通じて、すまい手やつくり手にとって納得のできる家づくりを目指しています。

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