家づくりの必須項目! 住宅ローンを決めるには?
家づくりでまず考えたいのは「予算」です。予算が決まらなければ、家の規模や設備の仕様などの計画が立てにくいからです。高価な買い物となるため、住宅ローンを利用する人が多いと思いますが、いくら借りるかによって家づくりの予算が変わってきます。このコラムでは、住宅ローンの考え方についてお伝えします。
家づくりでまず考えたいのは予算!それから住宅ローンを考える
ほとんどの住宅ローンが物件価格を上限に、借りる人の属性(年収や勤続年数等)などの与条件によって融資限度額を設定しています。逆に言うと、金融機関の貸し出し条件をクリアしていれば、融資限度額いっぱいまで住宅ローンを借りられることになります。
住宅ローンを決定する上で抑えておきたいポイントを順にまとめてみます。
<CHECK1>返済期間を考える
原則は35年もしくは80歳までに完済できる期間を最長の返済期間に設定できますが、やや現実的ではないので、より早く完済できるように考えるほうが正しいです。
<CHECK2>毎月の返済額を考える
自分の家の家計に無理がない金額はいくらまでなのかを試算しましょう。ボーナス返済の利用もできますが、不確実な世の中になってきていますので注意が必要です。
<CHECK3>金利タイプを選ぶ
完済まで返済額が変わらない全期間固定金利型と、金利情勢によって返済額が上下する変動金利型のどちらかを選択します。どちらを選ぶかは返済期間や返済額を考えて決めましょう。
<CHECK4>返済方法を選ぶ
ほとんどの銀行ローンで扱っているのは元利均等返済(元金と利息の合計が均等になる返済方法)です。元金均等返済(均等に割った元金に対して利息がかかる返済方法)は、フラット35や財形住宅融資など一部の住宅ローンで扱っています。
住宅ローンを決めるときに注意すべきポイント
1.「銀行のOK」と「自分のOK」はイコールではない
銀行では、年間のローン返済額が税込み年収の30〜35%までをOKとするところが多いようです。しかし、この上限では年収があまり多くない人や他に出費が多い人には返済が負担になる可能性が高いです。
2.住宅ローンの返済額はなるべく安く抑える
毎月返済していける金額を決めるときは、現在の「家賃プラス住宅取得費のための貯金」が家計を圧迫していないかを確認してください。やや厳しいようであれば、住宅ローンの毎月に返済額をそれよりも少なくすることが基本です。
3.「自己資金+住宅ローン=総予算」を常に意識する
手元の自己資金のうち、家づくりにまわせる金額と、借りる金額の合計を算出しておくことが資金計画の基本です。ハウスメーカーや工務店に、プラン依頼や見積り依頼をする場合には、常に「総予算」で伝えるように心がけましょう。
まとめ
住宅ローンで最も注意したいのは、「借りられる金額=返済できる金額」ではないことです。家庭によって資産の状況は異なりますし、年収などの条件だけでは返済可能な金額は違ってくるからです。住宅ローンに「成功の方程式」はないので、自分できちんと検証しましょう。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
最新記事 by HOUSEBASE 代表取締役 植村将志 (全て見る)
- 4号建築物も構造図書の保存義務化へ - 2020年1月10日
- 耐震等級の徹底解説!住宅性能表示の構造の安定とは? - 2019年7月29日
- 住宅のリフォームは「健康性能の強化」が必須な理由 - 2019年6月15日
- 工務店は「事業承継できるかどうか」で選ぶ時代に - 2019年5月20日
- 省エネルギー住宅の「全館空調」はエアコンのみで実現できる - 2019年5月19日
こちらから(コメントフォーム)自由にコメントください!