公開日:2017.10.20 / 最終更新日:2018.11.03
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ZEHの先には「いい暮らし」!「健康」「快適」がキーワード
国が旗を振るかたちでZEHの普及が進んでいます。ZEHは主にエネルギーだけに焦点を当てられていますが、本来は省エネの先にある「いい暮らし」のためであるべきです。そのいい暮らしを実現するキーワードは、「健康」「快適」などがキーワードになります。
家づくりは、高性能化提案が必須になる
家づくりのプロフェッショナルとは何かが問われる時代を迎えました。すまい手の要望を聞きながら、性能をきちんと担保することが求められています。
すまい手が家づくりで要望を出しやすいのは、デザインのテイストや間取りや内装、設備などの好みの部分が多くなります。それに対して、プロである設計事務所や工務店などのつくり手は、住宅の基本性能というとてもわかりにくい内容を、いかにすまい手に理解してもらうかが重要です。
建材メーカーなどが、サッシや断熱材などの性能競争が進んでいます。良いものを開発することは重要ですが、住宅の断熱性能を上げようと思えば開口部が少ない建物のほうが「熱が逃げにくい」ので断熱性能は良くはなります。それでは光や風が入ってこない住宅になってしまうので、健康で快適とは言えなくなります。光がたくさん差し込んで、心地よい風も入ってくる住空間が、望ましいのです。
家づくりを検討する初期段階では、耐震性や省エネ性能など住宅の性能に関する要望を挙げるすまい手が多いと思われます。その後、家づくりの打合せが進行すると、予算とコストのバランスや、デザインや仕様など「目に見える」部分に意識が高まり、結果として徐々に住宅の性能に関する優先順位が下がってしまうこともあります。
真に頼れる住宅のつくり手とは、すまい手の要望を実現することだけではなく、本当に良い住宅の条件を押さえて建てることのできる会社がプロフェッショナルのつくり手です。
住宅の性能は、つくり手がすまい手に積極的に提案できることのはずです。施主の要望とのバランスを考えながら、いかにコーディネートできるかが腕の見せ所なのです。
日本の住宅では、交通事故で亡くなる人より、ヒートショックなどで家の中で亡くなる人が約4倍いるという悲しい状況にあります。
省エネ化やZEHの先にある「いい暮らし」の実現を一番に考え、デザイン、性能、コストのバランスのとれた家づくりの提案ができるかどうかが問われています。
ZEHを当たり前に取り組み、プラスアルファの提案ができる会社がオススメ
ZEHは徐々に普及が進んでいますが、それでもまだ取り組んでいない住宅会社が多いことも事実です。他の住宅会社との差別化が図りにくいため、ZEHに取り組まないという住宅会社もあります。
すまい手の視点で考えると、他社がZEHに取り組んでいるからうちの会社はやらないという差異化よりは、ZEHは当然のようにできた上で、デザインや間取りなど他の要素で強みを生かすことが本当の意味での差異化です。
トップランナーの工務店や設計事務所は、自社で構築したZEHに対する提案力や、対応の柔軟性を持っています。義務化されていないから後回しにするのではなく、常に向上心を持ち続け、より良い住宅をすまい手に提供したいと考え続けた結果を実践しているのです。
ZEHにすると住宅の価格が高くなってしまうので、すまい手の予算との兼ね合いや、要望の優先順位が低いことを理由に取り組まない住宅会社が多いと思われます。
しかし、ZEHを実践している工務店や設計事務所は、建設時のイニシャルコストと住み始めてからの光熱費のランニングコストをトータルで考えると、毎年の支出を抑えられることをきちんと伝えて信頼を得ています。
逆に提案しない工務店や設計事務所は、すまい手にとってのメリットを放棄していることになります。すまい手のためにも、トータルコストをきちんと説明して、ZEHにしてよかったと思ってもらえるように努力しています。
まとめ
住宅の性能が良いと暮らしが豊かになります。日本は四季を大切にする考え方もありますが、冬だから寒い、夏は暑いというのではなく、快適な住環境でこそ四季の変化を楽しめるはずです。
自然の恵みを活かしつつ、進化した断熱技術をうまく活用することで、より豊かな住宅をつくることができます。そのような家が資産となり、住み継がれていくことになるはずです。
今回ご紹介させていただく優秀な設計事務所
家づくりは人と人との信頼関係です。何よりも設計者と建築主とのコミュニケーションが大事だと思います。私たちの提案「パッシブデザイン・ゼロエネ住宅」「高い性能、使い勝手とコストのバランス」「庭づくり」に共感していただけるなら、いっしょに家づくりをしませんか。楽しい協同作業からは、大らかな空間を持つ素晴らしい住宅が生まれます。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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