人気の高い工務店は何が違うのか?タイプ別に解説
自分らしい家づくりを求めて、ハウスメーカーやパワービルダーではなく、地域で魅力的な活動をしている工務店に家づくりを依頼するすまい手も増えてきています。優良な工務店は、技術力をベースにデザインや性能にもこだわりながら、独自のサービスで差別化を図っている会社がほとんどです。このコラムでは、人気の高い工務店が選ばれ続ける理由と、工務店としての特徴をタイプ別に解説します。
人気の高い工務店はスタイルが明確で「売り」がある
これまで工務店にとっての差別化とは、2000年の頃までは「工法」であり、それを提供するフランチャイズグループの本部がネットワークの力で工務店を導いていました。
そうした工務店の中から、自覚的に住宅市場における自社の存在感を上げるために、独自の家づくりへと進んでいきました。家づくりの理念やコンセプト、設計のテイストを表現していくようになりました。
時代は工務店にさまざまなものを求めてきます。法律や基準、耐震性能、温熱性能、省エネ性能、長寿命化そして設計、デザインです。このような課題に対し、その克服のために必要な知識、技術、そして「売り」のポイントは何かを明確にする必要があるのです。
工務店は自ら手がける家づくりの性能が、何をすまい手に提供できるのかということをわかりやすく示す必要があります。スタイルというオリジナルな工務店としての姿勢、品質、デザイン等のイメージをつくり、その結果をコンセプトとしてまとめている会社が、人気の高い工務店として家づくりを支えています。
人気の高い工務店をタイプ別に分類
工務店の中には、家づくりの理念やコンセプトを確立して他社と差別化し、人気の高い工務店があります。そこで筆者なりに下記のように分類してみました。
タイプA:トレンド重視型の工務店
ハウスメーカーやトップランナー工務店の事例を学び、柔軟に取り入れることを徹底し、集客、受注のための戦術を常に追求し、さらに独自の工夫を追加した上で適正価格を訴求する工務店です。
タイプB:アーキテクトビルダー型の工務店
自社の設計力を高める、もしくは建築家と組むことで、予算に余裕があり感性が高い層を設計力、デザイン力で訴求して仕事を受注する工務店です。すまい手に対して美しさと住み心地の両方を提供する工務店です。
タイプC:性能追求型の工務店
自社でポリシーを持って耐震性能や断熱性能など特定分野の性能を高め、その知識と設計施工精度を訴求することで仕事を受注する工務店です。
タイプD:コストパフォーマンス追求型の工務店
設計や仕様を工夫してコストを抑えつつ、性能面では長期優良住宅やZEHにも対応できることを訴求して、コストパフォーマンスの高さで勝負している工務店です。
タイプE:コミュニティ型の工務店
イベントやSNSなどを活用して顧客とのコミュニティを積極的につくり、口コミや紹介を増やしていきながら、受注やブランド化につなげている工務店です。
まとめ
工務店での家づくりを検討する場合、依頼先を決める上でポイントになるのが「設計力」です。工務店の中で実力のある設計スタッフがいる会社は限られています。上記の「トレンド重視型」「アーキテクトビルダー型」以外の工務店に家づくりを依頼する場合には、自分の希望する間取りやデザインを提案してくれる工務店はかなり限定されます。そこでハウス・ベースでは、全国の工務店に「人柄が良く、実力・実績のある建築家」に限定して、設計のサポート役として工務店に派遣するサービスを展開しております。より良い間取りやデザインを求めたい場合は、お気軽にハウス・ベースまでご相談ください。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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