公開日:2018.05.03
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就活中の大学生に家づくり業界の話を説明しながら伝えたこと
昨日は、就職活動中の大学4年生(男子)にお会いして、就職について相談を受けました。
彼は、私の親戚の息子さんで、経営学部の学生さんでしたが、住宅業界にも関心があるということで、「人生と業界の先輩」という立ち位置でニュートラルにいろいろ話しました。
彼は「衣食住」の「食」もしくは「住」の分野に関心があるとのことでした。
自分にもこんな時期があったなと懐かしく思いました。
正直言うと、自分もその頃に戻っていろいろ「やり直したい」と思いましたがw。
(人生は「待ったなし」ですから、無理なことはわかっていますが・・・。)
住宅業界と言っても広い世界ですし、特定の分野や企業を勧めることはしませんでした。
その代わりに、彼にまず伝えたことは下記の3点です。
- 「やりたいこと」を考える
(これを見つけるのが難しいのですが・・・。自分は30歳で気づきました)
- 「社会や会社は不平等で理不尽なことだらけ」だが負けない強さを持つこと
(これを気づくのに時間がかかりましたが・・・。気づくと意外と乗り切れます)
- 「とにかく勉強」し続けることで、自分を磨く
(30歳までの学習量でその後の仕事の人生はほぼ決まってしまうことは実感してます)
植村おすすめの4冊の本を「課題図書」として渡して、読んでもらうことにしました。
彼には、住宅業界のマクロ的な話も伝えておきました。
人口減少社会における自治体格差や立地適正化計画等の都市計画的な話から、住宅産業全般の数字の予測等も伝えました。
「すでに起こった未来」として、課題が多い業界であることも隠さずに伝えました。
2時間弱の講義のような話になってしまいましたが、いろいろ質問してくれるなど、積極的に話を聞いてくれたことは嬉しかったです。
家づくりの仕事は「好きな人」には魅力的な仕事ですが、「好きではない人」にとっては切ないことも多いのでやりがいは感じにくいことも伝えました。
彼の選択が、「食の分野」か「住の分野」にどちらになるのかを、親戚のオジサンとして結果を楽しみに待ちたいと思いますw。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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