公開日:2018.09.18
2813
「アルヴァ・アアルト」展で学んだこと、感じたこと
「アルヴァ・アアルト」は多作な建築家
昨日に続いて「アルヴァ・アアルト」展について書きます。
久しぶりにシビれる展覧会で、まだ興奮がおさまっていないのかもしれませんw。
個人的には高校生の時に地元群馬の展覧会で知った「ルイス・カーン」(アメリカの有名な建築家です)の建築に圧倒されて建築の道に進んだという経緯もあり、それ以降、建築展にはなるべく足を運んでいます。
「アアルト」については有名な作品の写真等を見ていたくらいで、実はあまり詳しくは知りませんでした。
そんなこともあり、今回の展示では、いろいろと学んだり、感じることができました。
率直な感想としては、実現している建築が想像以上に多いなと思いました。
フィンランドだけではなく他国でも多くの建築が実現しており、存在の大きさを改めて感じることができました。
「アルヴァ・アアルト」の建築で感じたこと
「アアルト」に関する展示を観て、感じたことは下記です。(間違った認識もあるかもしれませんが個人的な意見としてまとめてみました。)
・「アアルト」はモダニズムの建築家でありながら、作品を自然と一体的なものとして作り、伝統的な建築から得た知恵を随所に建築に生かす作法があるのではないかと感じました。
・フィンランドというヨーロッパの外れの、さらに国内的にも「地方色」の強い建築環境にあってこそ、輝きを感じられるデザイン、設計なのだと思えました。
・「アアルト」は生み出した建築の価値によって、結果的に「フィンランド」や「地方」という枠を超えて「世界」と直結し、時代を超えた「アアルト」の評価につながっているのではないかと感じました。
・世界的な存在となった後も、キャリアのある時点からその意識は確実に地方へ「回帰」している。
まとめると「アアルト」の建築に感じるのは、フィンランドの森と湖、伝統的な暮らしなどへの、「あたたかい視点」でした。
またまた長くなってしまったので、アアルトの個別の建築について思ったことは、別のブログに書きます。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
最新記事 by HOUSEBASE 代表取締役 植村将志 (全て見る)
- 4号建築物も構造図書の保存義務化へ - 2020年1月10日
- 耐震等級の徹底解説!住宅性能表示の構造の安定とは? - 2019年7月29日
- 住宅のリフォームは「健康性能の強化」が必須な理由 - 2019年6月15日
- 工務店は「事業承継できるかどうか」で選ぶ時代に - 2019年5月20日
- 省エネルギー住宅の「全館空調」はエアコンのみで実現できる - 2019年5月19日