公開日:2019.06.21
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中古住宅のリノベーションの見学会に参加
木造2階建ての中古住宅のスケルトンリノベーション
中古住宅のリノベーションの見学会へのお誘いを受けて、参加しました。
今回の計画の概要は下記です。
・事業主体は株式会社リビタ様で、中古戸建住宅の買取再販事業「HOWS Renovation」のプロジェクト
・築20年以上の木造2階建て住宅を一部増築を行いながら、全体的にリノベーション
・リノベーションにあたり、間取りは大幅に変更しながら、耐震改修や断熱改修を行う
・設計はデザインライフ設計室の青木律典さん
建築家による戸建住宅のリノベーション手法
このリノベーションの設計の全体コンセプトは、建築家の青木さんによると、
「外部と内部の関係を見直し、動線をシンプルに整理し、部屋と部屋の配置を調整し、上下階のつながりが持てるように家の中心に「ウチニワ」と呼ぶ場所を配置すること」
とのことです。
改修前の平面図と、改修後の平面図を比較すると、全く違う住宅になっています。
ソトニワと名付けられた場所は、玄関ポーチでもあり、ウッドデッキにもなります。
「マチノマ(玄関ホール)」から内部に入ると、この住宅の中心となる「ウチノワ」があります。吹抜の開放感と、トップライトによる明るい光に迎えられます。
居室から庭を見たカットです。
広くて快適な洗面脱衣室になっています。
階段はスケルトンな階段になっています。
リビングの写真です。窓からは庭の緑が見えます。
リビングの開口から、キッチン・リビング方向を見たカットです。開口に設けられた十字型の木製手すりが、デザインの素敵なアクセントになっています。
キッチンから、ダイニング、ソトノマ(テラス)を見たカットです。
キッチンは、造作でシンプルで機能的に制作されています。
ソトノマ(テラス)は、インナーバルコニーのようになっており、木製引き戸とウッドデッキで、とても良い雰囲気に仕上がっています。
外壁に設けられた開口部と、ウチニワ(吹抜け)により、室内には充分な明るさがあります。
なかなか見ることのできない、既存の戸建て住宅の大規模改修でした。
ご案内いただいたデザインライフ設計室の青木さん、本当にありがとうございました!
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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