公開日:2019.04.30
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消費の価値観が大転換した平成という時代の家づくり
平成の時代を振り返る
平成の時代は、バブルの崩壊や消費税の導入、リーマンショック、度重なる大災害などが起こり、少子化や高齢化、核家族化など社会構造も変化しました。
その中で日本の家づくりは技術を進化させながら、さまざまな住宅を創り出してきました。
平成の家づくりには3つの大きなポイントがあったと思います。
家づくりが「住宅すごろく」から「付加価値住宅」の時代に
1つ目は「住宅すごろくからの脱却」です。
昭和から平成の時代にかけて、高度成長期からバブル期までずっと欧米文化に憧れ、他者との競争意識や上昇志向で大量生産・大量消費を続けてきました。
その後、高度成長期から続いた競争意識や、欲望にストレートな消費が減退し、背伸びをせず自分らしさを見つめ直す傾向が強まりました。
「自然との共存」という意識を芽生え、アウトドアブームも起きました。
平成9年に採択された京都議定書の影響もあったと思います。
そして何と言っても大災害の経験です。
阪神大震災、新潟の中越地震、東日本大震災、熊本地震など、生きていくための安心・安全への意識は相当に高まりました。
そうした価値観の変遷から、家づくりにおいても、耐震性や省エネルギー性、耐久性を求める消費者が増えました。
家づくりも「個の時代」に
2つ目の大きな変化は、パソコンや携帯電話、インターネットの普及により個人があらゆる情報を容易に手に入れられるようになり、「個の消費」が始まりました。
そうした環境の変化が、画一的な夢ではなく、「自分の憧れ」や「自分のお気に入り」を自分なりに確立できるようになりました。
必要なものにはしっかりお金を使う「メリハリ消費」が顕在化し、「ハレの日消費」や「プレミアム消費」などもその流れです。
家づくりが「共感と共創」に変わりつつある
3つ目の変化は、個の消費から「つながり」求め始めました。
きっかけはやはり大災害で、日常生活がある日突然に破壊されるような災害が短いサイクルで起きたことだと思います。
本格的にスマートフォンが普及することで、「つながり消費」も生まれました。
家づくりも、消費者側も情報収集から住宅会社選定、設計、工事、引き渡しまでのプロセスをSNSで投稿するようになりました。
つくり手側も、自社の活動や家づくりをSNSで発信することで、「共感」がキーワードになりました。
家づくりにおける日本のトップランナーの住宅会社に共通するのは、激しく変化した消費志向の中で人々に愛着の持てるような家づくりを展開している会社です。
消費者の「自分の憧れやお気に入り」の価値観に沿うように、すまい手とつくり手の「共創」による高い付加価値のある住宅を実現できる住宅会社がより求められる時代になりました。
家づくりの最大の問題点は「情報の非対称性」
ただ、住宅という「最も大きく、最も高価な買い物」に対しては、まだまだ改善の余地があります。
家づくり業界の最大の問題点である「情報の非対称性」については、「プロの売り」を訴求するのではなく、「消費者が本当に知りたいこと」を伝えるメディア、サービスの必要性を感じています。
それが、ハウス・ベース株式会社の仕事やサービスに繋がっています。
・ユーザー向け家づくり情報サイト:「HB PRESS」
・ユーザー向け家づくりサービス:「HB PROJECT」
新しい「令和」の時代に求められる家づくりを追求していきたいと考えています。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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