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公開日:2020.02.27

1997

「自立循環型プロジェクトシンポジウム2020」に参加

自立循環型住宅のシンポジウムに参加

「自立循環型プロジェクトシンポジウム2020」に参加しました。

会場は、すまいるホールです。

このタイミングでの開催なので、「満席」にはなりません・・・。

コロナウィルス対策で、全員マスクです。

受付にアルコール消毒液が置かれ、入口のドアは開放し、できる範囲の配慮がされています。

自立循環型住宅 シンポジウム

 

 

 

 

 

 

自立循環型住宅シンポジウムで学んだこと

自立循環型住宅シンポジウムで印象的だった話は下記です。

・克服すべき課題

→日本人は住宅関係への投資が少ない

 

・自立循環型住宅への期待

→省エネと環境の両立

 

・国の地球温暖化対策計画の目標

→全体の割合で新築住宅の省エネ性能の向上は約6%

 

・省エネ基準の習熟状況

→調査では計算できる人約半分らしいが、実態は怪しい…。

 

・省エネ基準の説明義務制度

→施主が望まなければ説明不要でいいのか…。

 

・北海道の教訓

→見えない湿害の発生

 

・これまでの系譜

→性能規定と仕様規定のせめぎ合い

 

・今後対応すべきテーマ 

→建材の物性値

→耐久性向上

→実務者の育成

→未来創造

 

・住宅、建築外皮の価値

→建築の外皮はとにかく重要

 

・非住宅分野と住宅分野の相互乗り入れ

→大型建築にも課題はある

 

・今後の展望

→科学的設計手法(設計規格)の継続的整備

 

・省エネ基準の情報サイト

→簡易な入力で計算可能、面積だけ入力

 

・Ua値より表面温度で説明するほうがわかりやすい

→専門用語や記号ではユーザーはわからない

 

設計者は勉強しない

→勉強してもメリットがない、設計料が増えない

 

・省エネ設計とパッシブ設計

→蓄熱がテーマになりつつある

 

・ホームズ君の機能強化

→簡易室温上昇予測指標

→自然室温レベル表示

→説明責任支援

 

・省エネ住宅なのに起こる事故

→イメージで語りすぎ

 

・U a値の問題

→施主はわからない

→指標であって、目的ではない

 

・Qpex

→設計者のためのツール

 

・省エネ基準説明義務化

→施主からの質問に答えられるのか

 

自立循環型住宅シンポジウムのまとめ

自立循環型住宅プロジェクトは、産学官の密な連携をより推進すべきで、学界からの参加を一層求めるべきという意見もありました。

ルールや基準は変わり続けるので、とにかく学び続けないといけない、という指摘もありました。

「起承転結」というわかりやすいメッセージもありました。

起(オイルショック)
承(京都議定書)
転(建築物省エネ法)

結(未来)

さらに上を目指すのか、普及に重点を置くべきか、を考えていく必要があります。

 

本シンポジウムは昨年に続いて、

内容盛りだくさん、

講演の数が多数、

講師のプレゼンは時間オーバーの連続、

最後のシンポジウムは20分短縮となりました…。

自立循環型住宅 シンポジウム

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HOUSEBASE 代表取締役 植村将志

住宅・建築分野におけるリアルな情報発信や、役立つコンテンツやサービスの提供、実務者向けのソリューションを通じて、すまい手やつくり手にとって納得のできる家づくりを目指しています。

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