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公開日:2017.01.18  /  最終更新日:2018.11.03

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家づくりを失敗しないために必ず読んでほしい!「家づくりの本」名著5選

家づくりをするとき、とても高価な買い物になりますから絶対に失敗したくないですよね。インターネットはもちろんですが、気になるテーマを深く知るためには、本を読むことを強くお勧めします。家づくりコーディネーターである筆者は、大学時代から数えると約25年間、住宅・建築関連の本を多数読んできました。その中でも特にお勧めする「家づくりの本」名著5選をご紹介します。

家づくりを失敗しないために必ず読んでほしい!「家づくりの本」名著5選

1. 家の資産価値、耐震性の重要性がわかる:「家、3匹の子ぶたが間違っていたこと」

家、3匹の子ぶたが間違っていたこと

田鎖郁男/金谷年展(著)    ダイヤモンド社

これから木造住宅を検討される方には、ぜひ読んでおいてほしい1冊です。木造住宅業界のグレーな現状がわかりやすく書かれています。その上で、どのようにすれば資産価値が高く、安心して住み続けることができる家を建てる事ができるか?のアドバイスが書かれています。
世界一の地震国:日本において、耐震性の高い住宅を建てることは、家づくりの大前提です。

 

2. 高性能なエコハウスの意義がわかる:「あたらしい 家づくりの教科書」

前 真之/岩前 篤/松尾 和也/今泉 太爾/森 みわ/竹内 昌義/伊礼 智/水上 修一/三浦 祐成(共著) (著), 伊藤菜衣子(暮らしかた冒険家) (編集)   新建新聞社

はじめて家を建てる人を対象に「高性能なエコハウスの意義」を伝える内容で、健康、光熱費、デザイン、暮らし方、地域経済や地球の裏側の話まで、目に見えない部分を、わかりやすいイラストや写真、各分野の第一人者が説得力のある言葉で表現している1冊です。
具体的なポイントとしては、家全体の気密と断熱、そして窓の性能を確保して家を建てることの重要性が書かれています。一般的に日本の住宅は断熱性能がとても貧弱だからです。

 

3. 将来の変化に対応できる家の重要性がわかる:「家は買うものでなくつくるものでもなく育てるもの」

佐々木善樹(著)   エクスナレッジ

意外性のあるタイトルですが、建築家である著者が考える「育てる家づくり」とは、はじめに遠い将来のことまで考え過ぎず、完成を目的としない家づくりです。今やるべきことは先々のための部屋をつくることではなく、将来の変化に対応できる柔軟さを用意することの重要性が書かれています。
人間の成長と寄り添って成長していく住宅像があり、それをすまい手が主体となり、建築家がデザインと技術のサポートをしていくという考え方が提案されています。可変性の高さ=長寿命な家というのは、これからの家づくりのスタンダードとなるでしょう。

 

4. 家づくりを丁寧に、親切に教えてくれる:「家を建てたくなったら」

丹羽修(著)  WAVE出版

「家を建てたいな」と漠然と思った人が、まず何から考えていけばいいのかを、建築家の著者が、すまい手にアドバイスするように書かれている本です。そもそも家を建てるということはどういうことなのか、心構え、間取り、収納、建材の問題、建築家選びとその付き合い方、お金の話などを、著者の「主観」で、丁寧に解説してあります。
「どんな家がほしいか」よりも「どういう暮らしがしたいか」を優先し、その実現のために自分で「家づくりノート」を作ることを提案しています。これはすべてのすまい手にお勧めの方法です。

 

5. 不動産と建築の世界をつなぎながら、家づくりを教えてくれる:「建築と不動産のあいだ そこにある価値を見つける不動産思考術」

建築と不動産のあいだ そこにある価値を見つける不動産思考術

高橋 寿太郎 (著)   学芸出版社

この本の著者が経営する創造系不動産株式会社は、建て主の本当に必要なことをビジョンから共に考えて、建築家や専門家と共に一緒に最後まで寄り添うサービスを実施している会社です。
家づくりの段階に合わせて、ビジョン、ファイナンス(資金計画・住宅ローン)、不動産(土地探し・不動産調査)、設計デザイン(家の設計)、施工(工事の発注)、マネジメント(登記等)をトータルで考えることの重要性が書かれています。なかなか表に出ることのない個別の案件情報もケーススタディとして紹介されていますので、かなり参考になると思います。

 

まとめ

今回ご紹介した5冊の本に共通しているのは、著者の考え方を一方的に伝えるものではなく、必ず知っておきたい家づくりの普遍的なことがわかりやすく書かれている点です。家づくりを成功させるためには、住宅会社に一方的に任せるのではなく自分で家づくりを勉強しながら主体的に考えられる「すまい手」となり、その想いや考えを実現できるプロの「つくり手」を選び、プロセスを楽しむことが重要です。

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HOUSEBASE 代表取締役 植村将志

住宅・建築分野におけるリアルな情報発信や、役立つコンテンツやサービスの提供、実務者向けのソリューションを通じて、すまい手やつくり手にとって納得のできる家づくりを目指しています。

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