自分で間取りを考えると、家づくりが楽しくなる理由

公開日：2017.05.16 / 最終更新日：2018.11.03

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自分で間取りを考えると、家づくりが楽しくなる理由

間取りは暮らしやすさを左右する重要な要素ですよね。通常、間取りは住宅会社の設計者に提案してもらうものですが、すまい手自身も自分の生活や行動を思い起こしながら、部屋のつながりや役割を考え、ゾーニング（エリア分け）をしてみることをおすすめします。住宅会社の設計者に要望を伝えるうえでも、とても役に立つ資料になります。

自分で間取りを考えると、家づくりが楽しくなる理由

間取りはゾーニング（エリア分け）から考える

部屋の配置をおおまかに決めることが「ゾーニング」（エリア分け）と言います。

まず道路の方向や敷地の形から玄関の位置を決めます。このとき、駐車スペースと玄関の関係も考えましょう。また敷地の大きさや建築基準法関連の法規制、予算などから建物の大きさの見当をつけておくとよいでしょう。

次に必要な部屋をどのくらいの広さで割り当てるかを考えます。２階建てなら１〜２階、３階建てなら１〜３階の階ごとのバランスも考えます。広さの配分は、共有スペース（LDK）と個室スペースに約３分の１ずつ程度を目安にしましょう。残りの３分の１は浴室・洗面室・トイレや玄関・廊下・階段・収納などにあてます。

平面計画だけではなく、断面計画のゾーニングも考えておきましょう。上下階のつながりも考え、明るさや開放感を期待して吹き抜けを希望する場合には、そのスペースも確保しておく必要があります。

部分から全体、全体から部分を見直す作業を何度も繰り返すことで、自分なりの考えがまとまってくるでしょう。

＜ゾーニングのチェックポイント＞

敷地条件から玄関の位置を考える
必要な部屋を割り当てる
部屋同士のつながりを検討する
家族の要望と照らし合わせる
関連性のある部屋を隣りに配置する

暮らしやすい間取りは、動線計画で決まる

ゾーニング（エリア分け）ができてきたら、それをもとにして具体的な間取りをイメージしていきます。住まいは、さまざまな役割を持つ空間や部屋が集まって構成されます。間取りとは、これらをどう組み合わせていくかで決まります。その組み合わせ方次第で暮らしやすさは大きく違ってきます。

間取りを考える上では、「空間のつながり」を意識することが重要です。人が移動する軌跡を「動線」と言いますが、考えた間取りの中で家族がどのように動いて生活するかを想定することが「動線計画」です。
すまいの核となるのは、家族共有のスペースとなるLDKです。リビング（L）、ダイニング（D）、キッチン（K）の３つのスペースは、つながり方によって異なる空間になります。自分のライフスタイルに合わせて組み合わせや優先順位を決めていきましょう。

また子供室への動線がリビングを通るようにすると、必ず共有のスペースを経由しての移動となるため、親子のコミュニケーションを深める効果があります。家事効率を優先するなら、キッチンとユーティリティー（家事室）をつなぎます。浴室や洗面室を個室近くに設けると、朝晩の身支度などには便利です。

＜動線計画のチェックポイント＞

動線は「短く、単純に」が基本
家の中の動線は、ゾーニングに関係してくるのでよく検討する
部屋の中の動線は、歩行に必要な通路をとる
プライベートな動線（家族のみ）とパブリックな動線（来客等）を交差させない
起床から就寝までの家族の行動パターンを想像する

まとめ

住宅会社の設計者に要望を明確に伝えるために、まずは自分で部屋のつながりや役割を考えてゾーニング（エリア分け）をしてみましょう。そして暮らしやすい間取りの鍵を握るのは、空間のつながりです。LDKを中心に部屋や空間をどのようにつなげていくかがポイントです。その際には動線計画を合わせて検討し、暮らしやすくて使い勝手もよい間取りを目指しましょう。