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公開日:2016.03.28  /  最終更新日:2018.11.03

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常に正直な家づくり

プロとしての立場でお客様に正直に良いことも悪いことも伝えながら、お客様との家づくりに取り組んでいるつくり手が、千葉県船橋市にある設計事務所「豊田和久建築工房」代表の豊田和久さんです。

家は人生のライフステージに応じて、様々な機能が求められます。

日々の生活を気持ちよく暮らせる使い勝手の良さや、無駄なエネルギーを消費せず、自然のエネルギー(太陽や風)を上手に利用し健康な暮らしができることも重要です。

地域に根ざしながら、住まう人に寄り添った快適な“家づくり”をしているつくり手が千葉県船橋市にある設計事務所「豊田和久建築工房」です。

自邸兼事務所=モデルハウス

自邸兼事務所=モデルハウス

 

北習志野駅から10分ほど車を走らせると、どこか温かみを感じさせるデザインの3階建の住宅が見えてくる。代表である豊田さんの自邸兼事務所です。

代表の豊田さんいわく、この自邸兼事務所は豊田和久建築工房の目指す家づくりを体現しているという。

「この自邸兼事務所の設計では、自分自身の経験から、施主として自分が気持ちよいと思う素材、空間、温熱環境を創り出すことを考えました」

「妻の親との2世帯住宅+事務所という設計条件でした。車2台+大型バイク1台。約40坪の敷地に対して、結構要求が多かったですね」

「断熱については、夏に湿度の高い千葉県と木造住宅であることを条件として、それに最適な外張り断熱を採用しました。断熱性が高いので冬暖かく、夏も風通しがよいので涼しく快適ですね。実際に暮らしているので実感もあります」

「外壁には好きな左官仕上げと杉板などの自然素材を使いました。汚れやすい素材ですがちょっとした工夫がしてあり、きれいに保てています」

「床は全て無垢フロ−リング。壁は砂が入った左官仕上げ。暖かい雰囲気がとても落ち着きます」

豊田さんは、施主としてこの家をとても気に入っているようです。屋上テラスで野菜栽培などもしており、家でゆっくりすることが楽しいそうです。

建築家の自邸は「モデルハウス」として作風や考え方を体感できますので、ぜひ見学してみてください。

「建築家」と「器械体操のコーチ」の2つの顔

「建築家」と「器械体操のコーチ」の2つの顔

豊田さんは千葉県船橋市で生まれ育った。

「男だけの3人兄弟の次男として生まれました。子供の頃は兄弟と喧嘩ばかりしていましたね(笑)」

「実家は、船橋市内にあるお寺で、現在は兄が家を継いでいます」

寺に併設するかたちで保育園も運営されており、その園舎の設計は豊田さんが行ったとのこと。

「中学生の時に体操を始め、高校でも体操を続けました。強豪校だったこともあり、団体戦で全国大会出場の経験もあります。私以外のメンバーに恵まれた部分が大きいのですが(笑)」

豊田さんは現在、設計事務所を主宰しつつ、平日の夜や週末には地元の器械体操クラブのコーチを務めて子供たちを指導している。

「将来は体操の先生になれたらと考えていた時期がありました。一方で、小さい頃からものをつくるのが好きで、建築にとても興味を持っていたので、建築学科へ進むことにしました」

「体操の選手としての活動に区切りを付け、新しく建築の道を歩み始めようとしていたそんなタイミングに、期せずしてそれまで体操を教わっていた先生から、指導を手伝ってみないかと誘われたのです」

器械体操の指導者として、子供たちの成長が何よりの喜びだそうです。

設計事務所を設立するまでの話も聞いてみる。

「大学卒業後、2つの設計事務所で働きました。テナントビルや個人住宅の設計などを担当しました。実務経験も積めたので、1999年に事務所を設立しました」

独立後は、他社から依頼された図面作成や調査業務などを行っていたが、最初の設計依頼は体操クラブの知人の方からだったそうです。

常に正直であること

豊田さん自邸 外観・玄関写真

豊田さんに、家づくりについての考え方を聞いてみる。

「家は買うものではなく、つくるものです。お客様にはつくる過程も楽しんでもらいたいと考えています」

「私はシンプルなだけではなく、ぬくもりの感じられるテイストが好きですね。奇をてらったようなデザインはやらないです」

「高い所と低い所、狭い所と広い所、明るい所と薄暗い所・・・メリハリをつけることで豊かな表情のある家にしたいと考えています」

豊田さんは家づくりに関して、常にお客様に対して「正直」に対応することを心がけているという。

資金計画、土地選定、プラン提案、家の仕様決めなど、家づくりに関しては決定しなければいけないことが多い。そうしたことに対して、プロとしての立場で正直に良いことも悪いことも伝えながら、お客様とコミュニケーションを重ねて、決定していくようにしている。

「独自の取り組みとして、契約書とは別に、説明事項書を作成してお客様に家づくりに関することをお伝えしています。お互いに納得し、同意したかたちで家づくりを一緒に行いたいからです」

「とにかくお客様のお役に立ちたいのです。家に関することであれば何でも構いませんので、気軽に相談してほしいですね」

豊田和久建築工房では、工事途中の現場を見学してもらう現場見学会や、無料建築相談会を開いている。土地探しのサポートなどにも対応しているという。

家づくりで悩みがあったら、ぜひ豊田和久建築工房を訪ねてみてください。

豊田さんはきっと親身になって、お客様の話を聞いてくれます。

豊田和久建築工房の「常に正直な家づくり」はここまでです。

次回は豊田和久建築工房の「地域の工務店の力を活かし、すまい手に安心を提供する」をお伝えします。

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HOUSEBASE 代表取締役 植村将志

住宅・建築分野におけるリアルな情報発信や、役立つコンテンツやサービスの提供、実務者向けのソリューションを通じて、すまい手やつくり手にとって納得のできる家づくりを目指しています。

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