失敗しない家づくりのための5つのチェックポイント
年始にあたり、今年こそは家づくりを考えようと思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?そこで私が家づくりコーディネーターとして、お客様になるべく失敗や後悔を避けていただくために、必ずお伝えしている5つのポイントについて解説します。
1.家の資産価値についてよく考える
住宅価格が下落の一途をたどっている日本において、これから家を購入するなら資産価値のある家に限ります。資産価値のある家とはズバリ、時代や住む人が変わっても対応できる、超寿命で可変性の高い家です。
具体的には、スケルトン(家の構造躯体)&インフィル(家の設備、内装等)の考え方を基本とすることです。新築の戸建て住宅でも、中古住宅をリフォームする場合でも、耐震性、省エネ性、雨漏りなどの瑕疵(かし)がないことが必須となります。中古マンションを購入してリノベーションをする場合においても、可能な限り調査し、対策を講じることをおすすめします。
今の住環境の改善ばかりを考えるのではなく、家族のライフステージや住人構成の変化があったとしても、変わらずに住み続けられるような家づくりが必要です。
2.家の立地についてよく考える
今後の住宅価格の下落は避けられません。そんな中でも、「値下がりしにくい立地条件」である、利便性のいい場所や人口が減りにくいエリアを選べば、リスクを抑えることができます。
値下がりしにくい立地の特徴には、次の4つが挙げられます。
- 都市の中心部に近い
- 公共交通機関へのアクセスがいい
- 土地の価格や賃料が高い
- 「立地適正化計画」に該当する街
家を購入する場所選びには、これらの立地条件を考慮するようにしましょう。
3.家づくりに関するリアルな情報を、各種サイト、ブログ、本で取得する
家づくりに関する情報収集には、インターネットや本、雑誌など様々なものがあります。そんな中でも、おすすめの情報源はずばり「ブログ」と「本」です。
自分自身の家づくりのテーマに基づき、気に入った会社が設計事務所や工務店等の場合は、その経営者のブログをチェックしましょう。家のつくり手のブログには、その会社の家づくりの対する姿勢が顕著に表れていることが多いからです。
本については、インターネットではなかなか知ることのできない著者独自のノウハウが書かれていることが多いからです。家づくりのテーマが絞られてきたら、関連する本を何冊か読んでみましょう。
4.自分自身が「家づくりのプロデューサー」になり、家づくりの要望をまとめる
家づくりを考える時に、いきなり住宅会社を選ぶ前にやることがあります。それは、住まいを手にいれる本来の目的である「どんな未来を得たいのか」「どんな暮らしをしたいのか」などの想いを、あなた自身で考えをまとめる必要があります。それを「家の企画書」としてまとめてみましょう。
「家の企画書」を使ってつくり手に希望を伝えることで、より良い提案が受けやすくなります。
5. 自分に合った信頼できる依頼先を選ぶ
信頼できる依頼先選定が、家づくりの肝です。みなさんが直接関わる家のつくり手には「工務店」「ハウスメーカー」「設計事務所」があります。それぞれの特徴を理解し、自分の家づくりにぴったりのパートナーを探しましょう。
とはいえ、より多くの出会いの中から自分に合う依頼先を選びたいという人は、「建築プロデュース会社」に相談してみるのも良いでしょう。建築プロデュース会社は信頼できる依頼先を紹介してくれたり、コンペとして依頼先を募集してくれたりなど、色々な方法で候補を絞って提案してくれます。
弊社でも「家の企画書」づくりから、つくり手のご紹介も行っております。
いろいろな会社に聞いて回るのは大変なことではありますが、8桁の買い物です。
”いい人・いい会社”だ!と思えるまで、あきらめずに探していただきたいと考えます。
まとめ
家づくりの始める前に、リアルな情報を知り、家族と話し合って検討することが大切です。これがクリアできれば、いよいよ家づくりのスタートです。家を持つことは目的ではなく、楽しく快適に暮らすための手段です。その家で、その地域でどう暮らしたいかというゴールをイメージして、一歩一歩、進んでいきましょう。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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