公開日:2018.07.23
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リオタデザイン様企画の「建て主本音クロストーク」に参加しました
リオタデザイン様企画の「建て主本音クロストーク」に参加しました。
リオタデザインの関本さんとは、起業する前からのお付き合いで、実際に仕事をしたり、オープンハウスを見学させていただいたりしてきました。
今回のイベントはなんと「施主と建築家がリアルに本音を語る」という、ある意味で「ものすごい企画」です。
建築家のイベントというと、自社の設計事例を語るもの、あるいは同業者で何かを語るというような「身内のネタ」が多いのです。
それが今回は、自社に設計を依頼したクライアント(施主)と共に、依頼までのプロセスから実際に住んでみての感想を語るという内容で、建築家にとっては「公の場で自分を評価される」ということになります。
企画したリオタデザインの関本さんもすごいですが、関本さんに相談されてこの企画に参加した建築家の山崎壮一さんも凄いと思いました。
そして何よりこのような企画に協力してくださる2組のお施主様が素晴らしいと思いました。
出会いのきっかけや、設計や工事のプロセス、住んでからの感想などを、わかりやすく話してくれました。
何より、お施主様2組とも、その建築家に依頼して家を建てた事を本当に満足しているし、その住宅で暮らす生活を楽しんでおられることが嬉しく思えました。
お施主さんの言葉で「建築家との家づくり」について印象的なコメントは下記です。
- 建築家に家づくりを依頼する場合には「施主がやりたいことを明確に伝えるべき」であること(→施主が正しい発注者でないと建築家の能力も活かされないので)
- ネットや雑誌で存在を知り、ブログを読み、オープンハウスに繰り返し足を運ぶなどして、建築家の作風や仕事を見ながら、最後は「人」(キャラクターや相性)で選ぶこと(→全く同感です)
- 建築家への不安の一つに「コスト」があるが、コストは施主の要望次第なので、自分である程度はコントロールできること(→この認識はとても正しいと思います!!)
- アフターサービスへの不安もあるが、真摯な姿勢の建築家であれば工務店と連携してしっかり対応してくれること(→施主が建築家に連絡してる場合は良いほうで、意外と引渡し後は、施主から工務店に連絡がいくことも多いようで・・・。その理由は長くなるので別のブログで書きますw)
- 建築家を選ぶには、インターネットや雑誌の情報だけではわからないので、もっとフランクに施主と建築家が話せる場があるとよい(→弊社も含めて、業界の反省点ですね・・・。これからそうした場を作っていきたいと思いました!)
- 図面はよくわからない。模型やCGである程度理解できる。(→未だに平面図で熱く語る設計者も少なくありません・・・。模型に加えてBIMなども必要ですね)
- 新しい家に暮らすようになって「家に居ることが心地よく」なり、家族が家を大切にするようになった。(→とても嬉しいコメントですね!満足されている証しです)
建築家の関本さん、山崎さんも、ユーモアを交えながら、「設計者のホンネ」をありのままに話されていました。
建築家の多くは、「設計が好き過ぎる」あまり、施主とのコミュニケーションより設計や図面に注力してしまう人も少なくありません。
関本さん、山崎さんは、「とにかく人が好き」という感じで、依頼したクライアントの家族に寄り添いながら、「イエのカタチ」を共に作っていく設計者だと思いました。
関本さんが話されていた言葉で、「いい家に住むと、人生が変わる」という言葉はとても納得しました。
個人的には、このイベントに参加して改めて
「良い施主が、良い建築家の能力やモチベーションを引き出し、良い家を生む」
と思いました。
実際には工務店の役割も大きかったと思いますので、そのあたりの話もお聞きしたかったです。
このような素晴らしいイベントを企画していただき、ありがとうございました!
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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