家づくりを失敗しないための大原則、それは自分が欲しい家を明確にする
家づくりを考える時に、何から手をつけてよいのか、わかりにくいですよね?
いきなり住宅会社を選ぶ前にやることがあります。それは、住まいを手にいれる本来の目的である「どんな未来を得たいのか」「どんな家族にしたいのか」などの想いを、あなた自身で考えをまとめる必要があります。それを家の企画書としてまとめてみましょう。
家の企画書をつくってみる
家の企画書と言っても、いきなり家に関することを書くことは難しいと思いますので、まずは自分の家族や暮らしを見つめなおしてみましょう。それから、家づくりに関する理想をすべて書いてみましょう。具体的な要望でも、漠然としたイメージなどでも構いません。
大切なのは、思いつくことを全部書いてみてください。書いたものを読んでみると、優先順位をつけやすくなり取捨選択がしやすくなると思います。その内容を家族で楽しくミーティングができると、お互いの理想を知り、共有することが生まれるのではないでしょうか。
筆者は家づくりコーディネーターとして、これから家を建てる人に必ず家の企画書づくりをお勧めしています。企画書といっても、仕事ではありませんので、あくまでも家づくりをワクワクしながら進めるためのものです。
作成するプロセスを通じて「理想の暮らし」や「やりたいこと」などを明確にしていき、優先順位をつけていきます。順位をつけることは難しいかもしれませんが、「絶対にやりたいこと」「可能であればやりたいこと」「将来対応でよいこと」などが明確になっていると、その後の家づくりがとてもやりやすくなると思います。
「家の企画書」の構成
1.自分のスタイルの「要件」
- 過去・現状:今までの住まいでの長所・短所
- 習慣・様式:日常の行動パターンや行動様式
- 仕事・娯楽:住まいでの仕事や趣味、娯楽、ライフワーク
- 得手・不得手:家事の得意・不得意、好き嫌い
- その他:上記以外の要件
2.自分のスタイルの「要求」
- 趣味・嗜好:こんなデザインが好き、機能が欲しい
- 空間・イメージ:どんな空間、場所にしたいか
- 時間・感情:どんな時間、気持ちが大切か
- 将来・願望:将来をイメージして何が大切か
- その他:上記以外の要求
3.自分の生活イメージ
- 平日:朝、昼、夜
- 休日:朝、昼、夜
- その他:来客、将来対応
家の企画書を作成するにあたって、「今までの住まいを振り返る」ことは良いヒントになると思います。住まいの記憶という意味では、今まで訪れた親戚の家、友人・知人の家なども加えてみても面白いかもしれません。そうした思い出を振り返ると、自分が住まいに何を強く求めているのかが見えてくると思います。
まとめ
家の企画書ができれば、候補となる住宅会社にその内容を示して、提案を受けてみます。そうすることで自分の想いも叶えやすくなりますし、理想の住まいを手にいれることができるでしょう。
HOUSEBASE 代表取締役 植村将志
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